レイ・ダリオ:山を張らずバランスを

すでにお伝えした印ETによるレイ・ダリオ氏インタビューの全編が公開された。
マネーを選好していると語ったダリオ氏だったが、投資家への推奨は異なるものだった。


私はマーケット・タイミングは推奨しない。
最善の道は、どのように分散投資をすればよいかを知り、バランスのとれたポートフォリオを組み上げることだ。

ダリオ氏が印ETに話した。
前回ETがフォーカスを当てた《マネーを選好》というのはブリッジウォーター・アソシエイツが選好しているという話だったのだ。
マネー、キャッシュを持つということはリスク資産の市場が下がると読むこと、つまりマーケット・タイミングに他ならない。
ブリッジウォーターは世界一のヘッジ・ファンドだから、そうした試みもいいのだろう。
しかし、平均または平均以下の投資家がそのアプローチをとっても勝てる見込みはそう高くない。

ブリッジウォーターには有名な2つのファンドがある。

  • Pure Alpha: アクティブ運用で投資のαを狙うもの。
    マーケット・タイミングもどちらかと言えばこちらに属する。
  • All Weather: バランスのとれたリスク・テイクを目指すもの。

前者はプロだから(ある程度持続的に)勝てる戦略であり、後者は(ブリッジウォーターほどうまくいかなくとも)ある程度地道に積み上げられる戦略だ。

「私たちは『オール・ウェザー・ポートフォリオ』と呼ぶ、資産のバランスを保つポートフォリオを持っている。
ある状況が起こると、ある資産は好調、ある資産は不調になるので、そのバランスをとるんだ。」

株式と債券(の時価)の割合を一定に保つのもバランスだろうし、もう少しリスクに踏み込んでリスク・パリティのようなポートフォリオにするのもバランスだ。
バランスのとり方はいろいろあるだろう。
ダリオ氏は以前、ある変数(リスク)に対する資産クラスの分類について語ったことがある。
どのような変数を用いるかを考え、過去のデータから有効性を検証していくのが、この種の投資戦略の醍醐味だろう。

(次ページ: 借金漬け国家の後始末)


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