ガンドラック:長期金利ははピークを打っていない

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、金利と株価についてコメントしている。
はっきり名言しないものの、とても陰鬱な見通しを示唆している。


米名目GDPと独10年債利回りの平均が米10年債利回りの目安になると言うのは『モデル』ではない。
よって米10年債利回りがピークを打ったことを意味しない。

ガンドラック氏が30日ツイートした。
同氏が以前から指摘している不思議な傾向:

 米長期金利 ≒(米名目成長率+独長期金利)÷2

米成長率が高まれば金利も上昇し、独金利が下がれば米金利もひっぱられて下がる関係を示したものだが、なぜ足して2で割るとイコールになるのかがミステリーだった。
ガンドラック氏はこの関係について、必ずそうなるという話ではなく、そうした傾向があるにすぎないと言っているのだ。
同氏はこれまでの独金利上昇局面で、この傾向も用いて米金利上昇を示唆してきた。
しかし、この傾向が崩れる可能性もあると話し始めたのである。
その背景の1つは独金利の状況だ。

独(青)・米(赤)10年債利回り
独(青)・米(赤)10年債利回り


独10年債利回りはイタリア予算やBrexitにかかわる不透明感で低下傾向にある。
これは米金利を押し下げるのか。
この独金利低下は資金需要の低下というよりはリスク・オフの産物だ。
米金利への影響は相対的には小さいのかもしれない。

ガンドラック氏は多くを語らないが、結論だけ、米10年債利回りがまだピークを打っていないと書いている。
これはリスク資産の価格には逆風だ。
それなのに米株価が反転を試していることに警告を発しているのだ。

米国株は10月3日に急落した。
今日は米30年債利回りが3.364%近くで引けた。
10月3日の引けは3.336%だ。
少しも上昇していない。

S&P 500(青)と米30年債利回り
S&P 500(青)と米30年債利回り

このツイートについてガンドラック氏は何も予想を交えていない。
淡々と事実を語っている。
株価下落開始後、超長期金利が上昇しなくても、その後も株価が大きく調整し続けたとの事実だ。

一方で、ガンドラック氏は2021年ぐらいまでかけて米10年債利回りが6%まで上昇するとの予想を継続している。
これが暗示するのはひどく陰鬱な米国株見通しだろう。


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