ピーター・シフ:FRBと米市場の逃れられない運命

Euro Pacific Capitalのピーター・シフ氏が、いつもながら不吉な予言を語っている。
あわせて終末に備えるための意外とまともな投資戦略を話している。


FRBは利上げをすべきだ。
しかし、その結果、市場は崩壊する。
FRBはまだそのことを理解していない。

シフ氏がFOX Businessで皮肉な結末を予想した。
同氏は一貫してグリーンスパン以降のFRBの金融政策を批判してきた。
グリーンスパン・プットと揶揄されるような金融緩和がバブルを生み出し、その崩壊を招いてきたとの主張である。
そのシフ氏からすれば、FRBが好景気の中で利上げをするのは当然のことだ。
しかし、その当然のことをすれば、金融緩和に支えられてきた相場もまた大きな悪影響を受ける。

シフ氏は現在「巨大なバブル」が発生しているといい、足元の「弱気相場」は1987年のブラック・マンデー後のようには簡単には回復しないと予想する。
現在「趨勢的な弱気相場」に入ったと考えているからだ。

「今回は1966-1982年のような長い弱気相場になるだろう。
この16年間新高値はなく、生活費は劇的に上昇した。」


ブラック・マンデー、ドットコム・バブル崩壊、リーマン危機はいずれも超長期のインフレ・金利低下局面で起こったことだった。
しかし、シフ氏は現在が趨勢的なインフレ・金利上昇局面と考えているのだ。
米経済・企業収益に対する楽観論は自己満足にすぎないと語る。
金利上昇と景気後退が企業収益を悪化させると、どこまでもネガティブな経済観なのだ。

「米企業収益に対しては楽観論が多い。
だが、それはすでに株価に織り込まれている。
・・・市場には自己満足が蔓延している。
・・・みんな準備ができていない。
・・・企業収益は弱気相場の始まりにはいつもいいものだし、経済指標も景気後退の始まりにはいいものだ。」

現在の投資チャンスについては3点を挙げている。

  • 金鉱株
    「金鉱株が売られており、今バーゲンなのはその分野だ。」
  • バリュー・ディフェンシブ株
    「たくさんの国際的なバリュー銘柄を買ってきたが、先週10-20%上げた。
    ・・・この弱気相場が始まるとともに、みんなモメンタム株からバリュー・ディフェンシブ銘柄に乗り替えている。」
  • 外国株
    「最大のバブルである米国株から新興国市場など過小評価された外国株へのシフトが起こるだろう。」

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