ウォール街
 

ゴールドマン 、モルスタ、JPモルガン:強気?弱気?

以前紹介したとおり、強気のゴールドマン・サックスと弱気のモルガン・スタンレーのダイバージェンスが止まらない。
JPモルガンも加えて、足元の相場について3社の見通しを眺めてみよう。


それぞれ強気・弱気あるものの、手放しのコールでないことがよくわかる。
市場、そして投資銀行さえ方向感を定めにくい環境のようだ。

ゴールドマンのデイビッド・コスティン氏Bloomberg

「下落はファンダメンタルズよりオーバーシュートした。
引き続き経済データは改善し、予想EPS成長率(2019年について+7%)によってS&P 500は年末2,850までリバウンドすると予想している。
自社株買いも再開し追い風になる。」

  • GDPは減速するだろう。
  • 利益予想は楽観的すぎる。
  • サイクル終期では「クォリティ株」を買うべき。

ゴールドマンは強気スタンスだが、経済・企業収益の見通しは下方修正されるべきと考えている。
そのための銘柄選択が重要とされている。

モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏

「セクターを変えつつ弱気相場が進展しており、これが景気循環的な弱気相場に変化するとの根拠が増えてきた。
流動性の環境が改善するか、バリュエーションがさらに圧迫されるか、2019年の利益予想が下方修正されるかするまで、上昇で売却すべきだ。」

「この景気循環的な弱気相場はS&P 500を2年のうちに2,400-3,000の広いレンジにとどめておく地ならしになるだろう。」


  • 今回の下落は最近の他の下落と異なり、将来のパフォーマンスが懸念される。
    例えば、投資家のエクスポージャーが大きいテクノロジーや一般消費財が下げている。
    MSCI米国株指数の半数近くが52週高値から20%以上下げている。
  • ただし、S&P 500は趨勢的な強気相場にあり、そのなかの循環的弱気相場である。

モルガン・スタンレーは弱気相場予想だが、趨勢的には強気を予想しており、S&P 500下値をかなり浅い2,400としている。

JPモルガンのジョン・ノーマンド氏らBloomberg

「今年プラスのリターンを上げている資産クラスの割合はわずか20%。
これほど低いのは1970年代のスタグフレーション期と世界金融危機だけだ。
2018年、NASDAQ・コモディティ・レバレッジドローンを除けば、すべて米ドルキャッシュよりアンダーパフォームしている。」

「あと2-3四半期は(米国株の)アウトパフォームが続くと予想していたが、今月の市場は明らかに私たちの期限付き楽観と相いれるものではなかった。」

「もしも『自己満足』がリーマン危機前に最も関連する言葉なら、このサイクルの残りに最も関係する言葉は『パラノイア』だ。
世界経済が大幅に弱まるまでは、幅広くディフェンシブなエクスポージャーをとることによるトラッキング・エラーを出したくない。
このため、代わりにサイクル中期の戦略を選好する。」

  • 先進国は債券・クレジットより株式をオーバーウェイト。
  • 新興国市場のリスクはネットで中立に。
    • 株式と短期の商品をオーバーウェイト。
    • ソブリンをアンダーウェイト。
    • 社債と為替を中立。
  • 為替はドルをロング。

JPモルガンもとても不吉な話をしながら、乗り遅れたくないとの考えから、一定のリスク・テイクを維持している。


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