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ブラックストーン:インフレ時代の資産クラス選択

Blackstoneのジョー・ザイドル氏が超長期の債券市場サイクルの転換を指摘している。
米経済は今後インフレ・金利上昇の時代に入るとし、資産クラスの選択の考え方を示唆している。


現在は債券の趨勢的弱気相場の初期段階であると考えている。
この段階では、強い需給バランスの崩れから利回りが押し上げられる。

ザイドル氏が「冬が来た」と題するブログで述べている。

米10年債利回り
米10年債利回り

ザイドル氏はいくつか自身の見立ての根拠を挙げている:


  • 米財政悪化で米国債が増発される。
  • 最近までの最大の買い手だったFRBがバランスシート縮小に着手した。
  • 2・3位の買い手だった日中も貿易摩擦の中では受け皿にならない。
  • 米国でインフレが上昇傾向にある。

極めて正統的な分析だろう。
しかし、ここまでのところはフィナンシャル・ポインターの読者なら「2年前から知ってた」というところでもある。
ザイドル氏のブログが注目に値するのは、前回の債券の趨勢的弱気相場(1964-80年)に何が起こったかを端的に示している点だ。
主要な資産クラスとインフレについて、年率換算のランキングをグラフ表示している。

小型バリュー 約17%
小型グロース 12%強
大型バリュー 12%弱
大型グロース 7%弱
インフレ 6%強
現金等価物 6%
ハイイールド債 4%弱
社債 約3%
米国債 3%弱
地方債 1%弱

当然のことだが、インフレに対して株式は強く債券は弱い。
バリューがグロースより強いのは新鮮だ。

ビジネスで言えば、インフレに負けないためには、インフレの分多く売るか、高く売るか、他に儲け口を見つけるかだ。
その事情は投資でも同じらしい。
ザイドル氏はインフレ時代の選択基準をこう書いている:

インフレより早く成長できるか、価格決定力を有するか、あるいは利回りを増やすような非伝統的な固定インカム源を提供してくれる資産を探せ。


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