ガンドラック:金利上昇と信用リスクに気をつけろ

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、米社債市場や米財政について語った。
米国を社会主義が支配する時代が訪れるのだという。


「わが社のトータル・リターン・ファンドはいかなる社債も保有したことがない。
社債市場は苦戦しており、同ファンドはとてもうまくいっている。
でも、これは始まりにすぎない。
社債市場は次の景気後退がやってくればはるかに悪化する。」


ガンドラック氏がCitywireに話した。
全体としてかなりディフェンシブなポジションをとっているとし、米社債市場には特に警戒しているという。
金利上昇による価格下落リスクと信用リスクの両方が重しになる資産クラスだからだ。
社債投資は「ローラー車の前に落ちている5セント硬貨を拾おうとする」ようなものだと話した。

「私はFRB利上げが問題とは考えない。
問題は、経済の急拡大の主因が財政赤字拡大によるものである点だ。
政府の歳出の変化はGDPの式の一部だからだ。」


歳出を増やした分GDPが増えるのは当たり前のことだ。
歳出を元に戻せばGDPもその分減る。
その上げ下げをどうこう議論する意味はない。
問題は、歳出を元に戻せるか、国が借金を返せるかにある。

「今は姿は見えないが、いつか米国は景気後退に入り、財政赤字は完全に爆発するだろう。」

ガンドラック氏は、景気後退期以外で現状の財政赤字の規模を見たことがないという。
財政刺激策は景気後退期に実施されるから、その頃に財政赤字が拡大するのは当然だ。
しかし、トランプ政権と共和党がこの財政刺激策を打ったのは景気拡大期であった。
この循環増幅的な政策は何をもたらすのだろう。

「その時こそ民主的社会主義者が政治を支配することになろう。
ユニバーサル・ベーシック・インカムへの需要が高まり、今でもすでに50%近い支持があるのではないか。
だから、景気後退がやってくれば、福祉制度のさらなる拡大への圧倒的支持が実現するだろう。」

もちろんこれは一段の財政悪化を意味し、インフレや金利に影響を及ぼすだろう。
ガンドラック氏は、現在すでに存在する社会的・経済的分断がさらに拡大し、社会不安が増すと予想する。

誰よりも早くトランプ政権の成立を予想したガンドラック氏。
今回の予想もどうにも不気味に響く。


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