レイ・ダリオ:借金には気をつけろ

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が、若い世代に対し借金についてアドバイスしている。
無借金であることのメリットを述べ、借金をする場合にもその内容が重要と説明している。

「借金には十分注意しろ。
良いものも悪いものもある。」


ダリオ氏がCNBCに話した。
借金には悪いイメージがつきまとうが、それも内容次第とダリオ氏はいう。
同氏は良い借金の2つの典型例を挙げている。
1つ目は積立定期預金のような機能を発揮してくれる借金だ。

強制的な貯蓄として機能する借金とは、その借金をしないよりする方が(広義の)貯蓄額が大きくなるものだ。
例えば家の購入(と住宅ローン)だが、こうした借金は良い借金だ。

賃貸ではなく戸建て・マンションを買った方が無駄遣いが少なくなるとはよく聞く話だ。
なにしろ住宅ローンは必ず決まった額を返済しなければいけない。
返済し終われば、戸建て・マンションという資産が残る。
これに対して、賃貸で通した場合、何十年か経った後、手元に住居の時価程度の貯蓄が残らないといけない。
しかし、それほど規律を持って貯蓄を続けられる人は少ないだろう。


もう1つは十分なリターンが得られる、いわゆる先行投資にあたる出費のための借金だ。
例えば、学位や資格をとるための学費で、後に所得増で先行投資分を回収できるものである。

「コストより大きなキャッシュフローをもたらしてくれる借金は良いものだ。
・・・
消費のための借金、あるいはコストより多い所得をもたらさないものは悪い借金だ。」

この基準でいう「悪い借金」の例は枚挙にいとまがない。
稼がない学位・資格、勝てないギャンブル、日々の消費、・・・
無駄なものは省き、必要なものは借金しないですむ範囲に抑えるべきなのだ。

「私は個人的にはとても借金やリスクを回避したがる。
おそらく過度だろう。
父が大恐慌や戦争の時代を生き、貯蓄と無借金から得られる、心配からの解放を強調したからだろう。」

ダリオ氏は、個人として借金を負ったことがないと話す。
同氏にとって家計の借金とは経済だけの話ではない。
メンタルとも密接に関係している。
そして、それは組織運営にまで影響を及ぼすものだという。

「ブリッジウォーターを設立した時も借金することも出資を受けることもなかった。
いつも大きな預金を持っておくようにした。
心の平安だけでなく、自分は決してKOされないんだと思うことが力を与えてくれるんだ。」


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