海外経済 投資

ジェレミー・シーゲル:サイクルと投資
2018年10月18日

サイクルからは逃れられない

こうした見地に立てば、米金利は引き続きある程度の上昇を逃れえないことになろう。
シーゲル教授は米10年債利回りが2019年末までに3.5%-3.7%まで上昇すると予想する。
一見小幅に見えるが、それでも教授は金利上昇でキャピタル・ロスが出る債券を奨めない。


「10年債を10年保有するのでなければ、キャピタル・ロスを被らないよう、利回りを長期固定すべきでない。
長期で見れば長期債より株式の方がはるかにいい結果になると思う。」

あくまで米国株に対し《永遠のブル》なのだ。
ただし、株式市場にも大きなリスクは当然存在する。
経済と市場のサイクルが熟し、急下降の局面に入ることだ。
シーゲル教授はソフトランディングは難しいと認める。

「市場経済に投資する時は、景気・市場サイクルの存在を受け入れなければいけない。
唯一の願いは、FRBと政府がうまく平準化して1930年代のような悲惨な結果にならないことだ。
これは2008年の金融危機後に行ったことで、そういう悪いケースを予防するために十分な流動性を供給することだ。」

同じことを繰り返せば問題を先延ばしできるともとれる発言だ。
それだけ根本的な解決が難しいということなのだろう。

投資の秘訣

つまり、投資とはこういうサイクルから逃れることができない。
特に、毎日市場を追いかけていると、投資家は市場心理に囚われてしまうものだとシーゲル教授は警告する。

  • 上昇時: 楽観し、FOMO(チャンスを逃すことへの恐怖)に囚われる。
  • 下落時: 悲観し、みんな逃げ出そうとする。

しかし、投資で儲ける最良の方法は、皆が列車から逃げ出そうとしている時に乗り込み、殺到している時に降りることだ。

それをするのは本当に難しい。
だから、(長期的かどうかは別として)市場で最高のプレーヤーたちは、インデックス投資をするか、長期的利益を取りに行くか、あるいは市場心理に賭けたいなら心理に逆張りするんだ。
これこそ最も成功する道なんだ。


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