バイロン・ウィーン:来年もいい年になる

Blackstoneのバイロン・ウィーン氏が、トレードマークの楽観論を展開した。
インフレ・金利は恐れるような水準ではなく、米市場は来年もいい年になるだろうという。


「私はインフレと金利の両方(の上昇)について、もっと良い方を予想している。
一部の人が恐れているほどには上昇しないだろう。」


ウィーン氏がBloombergに語った。
同氏は依然、米市場について楽観しており、S&P 500について年末3,000の予想を維持している。
この楽観の理由は何か。
それは年初の「10のサプライズ」を回顧すればわかる。
・米10年債利回りは4%
・CPI上昇率は3%超え
・ドル円は120円
・S&P 500は年末3,000超え
ウィーン氏はそもそも年初から現状を超えるインフレ・金利・ドルの上昇を予想していた。
だから現状程度の上げはむしろ心地よい状況なのだ。
これだけの金利上昇を見込みながら株高を予想するところにウィーン氏のすごみがある。
同氏が重用する金利と株価の整合表が功を奏しているのだろう。
結果、現時点での予想は株価を除いて穏やかなものになっている。


「米10年債は3.25%近辺が今年のピーク、おそらく来年は3.50%と予想している。
インフレは抑制され、CPIは2%は超えるが2.5%まではいかないだろう。
両方とも抑制されているので、恐れるべき水準まではいかない。」

ウィーン氏はFRBの金融政策について12月に利上げ、来年3回の利上げを予想している。
米経済の現状を「とても強い」とし、FRBの金利正常化を支持している。

「これまでFF金利は歴史的水準より大きく低位にあったので、FRBは歴史的水準に近い水準に近づけようとしている。
正しい政策であり、経済はこれに耐えるだろう。」

ウィーン氏は年初ドル高への転換を予想し、言い当ててきた。
このドル高がもう少し進む可能性があるとし、それがもうしばらく新興国市場を苦しめる可能性を示唆した。

「新興国市場へのエントリーを狙うのは正しいことで、同市場は本当に過小評価されている。
そのタイミングの前に、ドルが安定化するのが条件だ。」

米中摩擦については、民主党支持でありながら、あるいは、民主党支持であるがゆえに米政府の強硬姿勢を支持している。
中国による技術の侵害、不公正な関税は正されるべきとの立場だ。
そして、交渉の成り行きについては楽観している。

「中国が予想した以上に中国経済は減速しており、最大の貿易相手国と敵対を続けたくはないだろう。
だから合意に達するだろうが、来年まではないだろう。」

市場の現状と来年の見通しを尋ねられると、トレードマークとなっている楽観スタンスで応じている。

悲観が高まっているが、これは誤りだと思う。
今年ほどではないかもしれないが、来年もいい年になるだろう。


 - 海外経済, 投資 , , , , , ,