ガンドラック:米経済は見せかけ、債券も株も下がる

ジェフリー・ガンドラック氏のCNBCインタビューの続報。
同氏は市場の先行きについて既報よりもう少し具体的な内容を話していた。


米30年債利回りが3.25%を上抜けた今回の動きの中で、同利回りは4%まで行ってもおかしくない。
イールド・カーブはおそらくスティープ化するだろう。
10年債利回りは今回の動きの中でおそらく3.5-3.6%まで上昇するだろう。

ガンドラック氏はCNBCで、今回の長期・超長期金利上昇の流れが当面続くと話した。
そして、金利が上昇するなら米国株はさらに下げると予想する。
兆候は見えているとし、すでに弱気相場が始まった3つのセクターを紹介している:

  • 住宅建設: 住宅価格・ローン金利が上昇し、住宅購入が難しくなっている。
  • 自動車: ローン金利上昇。
  • 銀行: 金利上昇でローン減少が予想される。

ガンドラック氏は、金利上昇の影響は甚大と言いたいのだ。
いい金利上昇を演出しようとして「しかるべき理由で上がっている」という人たちの議論を、「上昇は上昇だ」と斬って捨てている。

ガンドラック氏は、米経済の好調さに言及したインタビュアーに対して、必ずしもそうとは言えないと話している。


  • 財政赤字: GDPの1.5%財政赤字を増やしたのだから、その財政出動によりGDP成長率が1.5%上昇するのは当たり前。
  • 非農業部門就業者数: 「史上最高の雇用を達成した経済」はウソだらけ。
    オバマ政権の最後の20か月は平均211千人、トランプ政権の最初の20か月は190千人。
    「私の専攻は数学だったから、数字の点では信じてくれていい。
    前回確認をとったところでは、211は190より高い数字ということだった。」
    さらに、総人口増の要因を取り除くとウソが顕著になる。
  • 賃金: チャートで見ると横ばいにすぎない。

ガンドラック氏によれば、好調な米経済とは見かけだけだといい、その見かけの一部が株式市場なのだという。

(市場の)信頼感がそこにあるのは事実だが、経済は減税と歳出増で説明できるものにすぎない。
そして、このデルタ(財政出動)は永遠に続くものではない。
量的引き締めの下での金利上昇はプラス材料ではない。

債券投資家らしく、夢を含めない現実的な結論を語っている。
この人は過去数年、このスタンスで市場を当て続けている。
そして、インタビューを2つの奇妙な偶然の紹介で終えている:

  • 2009年以来、政府債務とS&P 500のパフォーマンスが同期している。
  • 世界の中央銀行のバランスシート拡大と世界の株式市場の成長が一致している。

いずれも、債務拡大や量的緩和によって市場が押し上げられてきたことを示唆しているのだろう。
ガンドラック氏は今後の展開をこう占う:

今(中央銀行の)バランスシートの合計は縮小を始めた。
だから、世界の株式市場が下落してもおかしくないんだ。


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