【短信】ジム・ロジャーズ:終わりの始まり

ジム・ロジャーズ氏が、今週の世界市場の下げについてコメントした。
FRBの利上げを批判するのは筋違いで、米市場の混乱はその他の市場に波及しうると警告した。


FRBが狂っていたのは数年前というのが真実だ。
当時FRBは金利をゼロまで押し下げ、これは史上無かったことだった。
現在FRBは正気を取り戻そうとしており、金利を適正なレベルまで戻すため利上げしている。

ロジャーズ氏がロシア国営RTに語った。
リフレのための非伝統的金融政策を世界標準という人は多い。
しかし、そこで言う「世界」とは、主に学者(とくにニュー・ケインジアン)や政策担当者の世界なのではないか。
世の中には行き過ぎた金融緩和(そして財政刺激策)に異を唱え、現在のパウエルFRB議長の政策運営にエールを贈る人も多い。
(先日もピーター・シフ氏がまったく同じことを言っていた。)
そうした人たちの思いとは、少なくとも景気が回復し良好になった時には金融・財政政策ともに引き締め気味のところまで戻っていてほしいということだろう。
そうでないと景気後退期がやってきた時、すでに金融・財政政策が伸びきっているという状況になってしまう。
結果、これら政策は趨勢的に拡張していき、経済安定化ではなく不安定化のための政策になってしまう。

ロジャーズ氏は現在の世界経済に危機の臭いをかぎ取っている。
危機は小さなところから始まり大きく広がるとして、アルゼンチン・トルコ・ベネズエラ・インドネシアなどが「終わりの始まり」になりうると話した。

「米国は世界の歴史上最大の債務国であり、世界最大の経済だ。
だから、米国がやることは日欧など他の大きな経済に影響を及ぼす。
米国が問題になれば、みんな問題になる。」


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