ガンドラック:世界の株はまだ下げる

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、米国株を含む世界の株式市場について下落を予想した。
これまで米市場は独歩高を続けてきたが、それにも限界が近づいているという。


世界株はまだ下げるだろう。
ダイバージェンスが大きすぎるため、米国株も逃れえないだろう。
世界市場が下値をとっていくならば、何か良くないことが起こっているんだ。

ガンドラック氏がCNBCで予想した。
ブル・ベアのバイアスが少なく、予想を最も当てている有力投資家の1人、ガンドラック氏の言葉だけに不吉に響く。

ガンドラック氏は、最近の株価急落の一因を金利上昇とそのスピードにあると分析する。
米金利上昇の最後の壁だった米30年債利回り3.25%がついに破られた。
結果、起こったのはガンドラック氏が予想していたイールド・カーブのスティープ化だった。
同氏は金利上昇の加速も予想していたから、債券投資家・株式投資家の心配は終わらない。

一たび3.25%に達すれば、さらに20 bpsほどすぐ上がってもおかしくない。

金利上昇とそのスピードが問題なら、この予想があたればさらに資産価格にとって痛手となるのだろう。
米市場について言えば、ガンドラック氏の心配はこれにとどまらない。

「この数か月進行している問題で、まだ注目を集めていない点は、1月26日以来、米株式市場がそれ以外の世界の株式市場に比べて独歩高となっていることだ。
チャートはとても魅力的な状況だ。
私は1か月前のウェブキャストで、奇妙なダイバージェンスが起きていることに注意するよう投資家に話したんだ。」


ガンドラック氏によれば、米市場とそれ以外の世界市場には6月まで一定の同期が見られたのだという。

「今年1月26日までの1年間、両者を指数化すると1月26日で一致し、2月にかけてのクラッシュで同じ幅下げた。
そして、同じ幅だけ回復し、また同じ幅下げた。」

それが、6月から「奇妙なこと」が起こったのだという。
両者の同期が消滅したのだ。

「6月からS&P 500は一人歩きし、新高値をつけ、米市場・世界市場が同じスタートラインに立っていた6月から20-15%も上昇した。
S&P 500が新高値を付けている一方で、米市場を除く世界市場は下落した。
12か月安値まで下げ、S&P 500の上げ幅と同じぐらい下げた。
ワニの口のような興味深いダイバージェンスがチャートに見られ、米国株だけ20-15%も上げ、米市場を除く世界市場は下げた。」

こうした株式市場のダイバージェンスにはいくつも理由があるのだろう。
しかし、問題なのは

  • 米市場・経済の先行が持続可能なものなのか。
  • 世界市場・経済の出遅れには何か深刻な理由はないのか。

足元の米市場・経済に強気な人も、こうした疑問を完全に楽観できる人は少ないはずだ。
そこに問題があるならば、ダイバージェンスはいつか消滅に向かう。

米市場も耐えきれないだろう。
米30年債利回りが上抜けた時、米市場を除く世界市場は再び下げ始め、12か月安値になった。
S&P 500が世界市場の下げと同調しだしたのは興味深いことだ。


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