新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、最近の一連の予想について的中を誇っている。
4つの予想が挙がっており、その結果を検証しておこう。
「米30年債は2日連続で3.25%超で引けたか? 調べてみて。」
米30年債利回りは10月初めから急騰。
「イールド・カーブはスティープ化したか? 調べてみて。」
米10年債(青)・2年債(赤)の利回り格差は拡大へ。
9月初め10年-2年スプレッドは0.2%だったが、現在は0.3%に。
「米国株は下落に転じたか? 調べてみて。」
外国市場を尻目に好調を続けてきたS&P 500指数もついに大きな下落。
「社債はアンダーパフォームしているか? 調べてみて。」
8月、米社債市場へ大量の資金流入があったが、近時ではアンダーパフォームの兆し。
すべてはリスク・プレミアムの増大をほのめかすものだ。
イールド・カーブのスティープ化を除けば残り3つは不吉な変化と言えるだろう。
イールド・カーブの長短逆転を予想しなかったところが、単なる弱気派と異なる。
それだけにガンドラック氏の予想は侮れない。