グッゲンハイム:1987年10月を彷彿とさせる

株価下落の兆し

S&P 500指数と50日移動平均線
S&P 500指数と50日移動平均線


「株価は8月高値を割り込み、テクニカル指標は下げを示している。

予期せぬ利上げは米国内外の両方でリスク資産への新たな逆風を生み出している。
株式と債券の綱引きが再び注目を浴びている。」

米10年債利回りは3%を超え、S&P 500の配当利回りは(株高により)2%を割り込んでいる。
もちろん、この2つの数字をそのまま比べることに理論的な意味はない。
しかし、債券利回りが上昇し、配当利回りが低下すれば、債券の相対的魅力が増すのも自然なことだ。
マイナード氏の不吉な比喩を、眉に唾をつけて聞いておこう。

ブラック・マンデーを彷彿とさせる

金利上昇と株価下落は1987年10月を彷彿とさせる。


米国株(Russell 3000、赤、左)とFF金利目標(青、右)
米国株(Russell 3000、赤、左)とFF金利目標(青、右)

米国はボルカー・ショックを経て1970年代のインフレをようやく抜け出した。
1980年代半ばは金融緩和の時代だった。
1987年に引き締めに転じると、10月に大暴落《ブラック・マンデー》を迎える。
しかし、米市場は回復し、上昇を始める。
その後の景気後退でも市場の下げは一時的なものにとどまり、上昇は続いた。

ただし、この背景にはグリーンスパンFRB議長(当時)の徹底した金融緩和策があった。
1989年のFF金利誘導目標のピークは9.75%。
この利上げサイクルの終点での誘導目標は3.00%。
景気後退の前後で実に6.75%もの利下げが行われたのである。
現在のFF金利誘導目標は、この時のボトムより低い2.00-2.25%しかない。
短期金利の操作によって株価を下支えするのにも限界があるのだろう。


ページ: (1) (2)

 - Exclusive, 海外経済, 投資 ,