デニス・ガートマン:投資のプロとアマを分けるもの

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デニス・ガートマン氏が、大失敗から学んだ投資のマントラを披露している。
また、米国株ロング・日欧株ショートのアイデアを紹介している。


破産しない限りみんな失敗から学ぶものだ。

ガートマン氏がThe Stansberry Researchに語った。
まだシカゴ取引所のトレーディング・フロアにいた若きデニスは1分半で数十万ドル(数千万円)を失ったのだという。
買い持ちの損失を取り返そうと難平買いをしてしまったのだ。

「肝に銘じておくべきだ。
逆に動いているものを買おうとすれば、いつか破産することになる。
こうして私はマントラを得たんだ。
私はうまくいっていることをもっとやりたいし、そうでないものは減らしたい。
負けているトレードを増やすのは負け犬の戦い方だ。」

落ちるナイフを掴もうとしてはいけないとはガートマン氏の口癖だ。
このセリフは多くの投資家にとって受け入れやすいものだろう。
しかし、ガートマン氏のマントラは投資の世界ではコンセンサスではない。
このマントラは順張り投資を意味するからだ。
投資の世界には逆張りで成功した投資家も多い。

いずれにせよ、ガートマン氏は落ちるナイフを掴もうとはしない。
だから、今の新興国市場など問題外だ。
ガートマン氏は同市場の流動性の低さも懸念の材料と話す。
ではどこが狙いどころなのか。


「米国株は極端に高い。
米国株をロングし欧州・アジア株をショートするならいいが、米国株ロングだけならば極端に割高だ。」

ガートマン氏は以前から米市場の強気相場が継続していると見ながら、バリュエーションは伸びきっていると指摘してきた。
強気相場でも積極的に買うべきでないと言っていた。
米国株ロング・外国株ショートのアイデアを紹介していたが、それを実行するつもりはないと言っていた。
ところが先週金曜日、ガートマン氏はこのロング/ショートを実行したとThe Gartman Letterに書いている。

「もしも1つのトレードしかできないとしたら、私はコモディティを買って欧州・日本株を売る。
ベータは6程度になるが、おそらくいいアイデアだ。」

大きなリスクをとるに値するダイバージェンスが進むとガートマン氏は見ているのだろう。
もっともその予想が当たるかどうかは微妙なところだ。

ガートマン氏はマントラの重要性を繰り返す。
これこそプロとアマチュアの違いだという。

プロは全体とすれば60-65%のトレードで負けるが、30-35%の勝ちで投資を数倍にする。
アマチュアはおそらく90%の頻度で勝つが、通しでは負けてしまう。
10%で逆をやって儲けを失い、さらに大金を失ってしまうんだ。


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