【グラフ】FF金利とドル、新興国通貨の関係

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現サイクル:FF金利と長期金利

次に、リーマン危機後から現在までを見てみよう。
ここでも長期金利が将来を先取りしているように見える。


FF金利(青)と米10年債利回り(赤)
FF金利(青)と米10年債利回り(赤)

市場が最初に金融政策正常化を本気にしだしたのが2013年のバーナンキ・ショックだろう。
この時長期金利は現在と同水準まで上昇している。
利上げ開始時と比べれば現在の長期金利は上昇している。
ただし、これにはトランプ政権による財政刺激策や関税導入も大きく効いており、FF金利の影響度がいかほどかはわかりずらい。

現サイクル:FF金利とドル相場

為替市場の方は、バーナンキ・ショックに少し遅れ、FRB利上げに先行して上昇している。
利上げ開始前後にはドル高はかなり進み、現水準に近づいている。
現水準のドル高が財政刺激策や関税導入の影響を受けていることを考えれば、利上げサイクルによるドル高とはなっていないと考えるべきだろう。


FF金利(青)、米10年債利回り(赤)と米ドル実効為替レート(緑、右)
FF金利(青)、米10年債利回り(赤)と米ドル実効為替レート(緑、右)

今回は、ドル円にするとより直観に反する推移になっている。
円の側の要因が効いているのだろう。
利上げ開始後通して見れば、ドル円は円高側に振れている。

FF金利(青)、米10年債利回り(赤)、米ドル実効為替レート(緑、右)とドル円レート(紫、右)
FF金利(青)、米10年債利回り(赤)、米ドル実効為替レート(緑、右)とドル円レート(紫、右)

(次ページ: FRB利上げは新興国通貨高?)


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