中空麻奈

 

【短信】中空麻奈氏:2019年のダウンサイド・リスク

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BNPパリバの中空麻奈氏が、来年に向けリスク要因を洗い出している。
フィクスト・インカム市場の人の予想らしく、とことん悲惨なところがかえって楽しくさえある。

「来年は今年に比べると各地域経済成長が減速していく。
米国の成長加速はすでに終盤に入ってきており、関税引き上げが中国の成長を下押ししてしまう。」


中空氏が26日のテレビ東京番組で2019年の世界経済の見通しを語った。
ただし、これは3つのダウンサイド・リスクを織り込む前のベース・シナリオなのだという。
中空氏は3つのリスクと最悪シナリオを次のように説明した。

リスク 最悪シナリオ
貿易戦争
の本格化
世界のGDP: 1%下押し
米金利: 2%に低下
ドル円: 5%下落
合意なき
Brexit
ポンド実効為替レート: 25%下落
インフレの中、BOEが金融緩和再開
イタリアの
財政悪化
ユーロ実効為替レート: 10%下落
伊金利: 4%に上昇
独金利: 0.05%に低下

実現確率は順に約20%、約40%、約30%と予想されている。
それぞれに数値を入れて予想されたことに敬意を表したい。
その数字が本当に当たるかは別として、いずれも大きなインパクトがあることは理解できる。
しかし、特に米市場において、これらリスクはほとんど織り込まれていないように感じられる。
とりわけ貿易戦争については、市場参加者の多くが丸く収まることを前提としているように見える。
これが恐ろしい。

中空氏は、こうしたリスクが発現すれば幅広いリスク資産に影響が及ぶとして、警戒を怠らないよう奨めている。


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