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バイロン・ウィーン:火は次々に燃え上がる
2018年9月28日

Blackstoneのバイロン・ウィーン氏が、トランプ大統領の通商政策に対して賛意を示した。
同政策が公正な貿易を実現してくれるだろうとし、年末のS&P 500予想を据え置いている。


「トランプが中国に強い姿勢をとるのは正しい。
・・・
トランプは中国からよりよいディールを勝ち取ると決め、それは世界における通商の有利不利を慣らしてくれるはずだ。
トランプはそれを勝ち取るだろう。」

ウィーン氏がCNBCで話した。
一昨年までは考えにくいような状況が米社会の中で生じているのかもしれない。
ウィーン氏と言えば前回の大統領選でヒラリー・クリントン候補を熱心に支持していた。
それが政策を限定しているとは言え「トランプが・・・正しい」という。

トランプ大統領が仕掛ける貿易摩擦は、ラストベルトの白人に代表されるようなトランプ支持者によって支持されているというのが一応の解釈だった。
トランプ大統領を大統領選に送り込んだ共和党は伝統的には自由貿易を支持してきた。
むしろ保護貿易主義は民主党左派の主張であった。
しかし、そうした過去のステレオ・タイプでは測れないような支持の構造が現存するようだ。

  • 海外との競争で仕事を奪われた人は、手段を選ばず仕事を取り戻したいと願う。
  • 自由貿易の価値を認める人は、関税・摩擦こそがその実現の手段だと主張する。

こうした同床異夢が政策への支持を拡げ、米政権をさらに強気にしている。
政権や国民が強気になるにはもう1つ理由がある。

  • 米国: 経済は強く、米市場も貿易摩擦などのリスクがあっても好調。
  • 中国: 経済が鈍化し、米国と折り合うことが得策と考えるはず。

勝てる勝負だからやり切った方がいいという発想だ。
そして、そのエゴが向かうのは中国だけとは限らない。

トランプが同時に戦える数は限定されているから、(同時に)カナダ・メキシコ・欧州と戦うことはしないだろう。
中国は戦う見返りが一番大きな相手国だから、トランプは正しい。
・・・火が実際に燃え上がっているのが中国であるにすぎない。
あとの国は熾火の状態だ。

ウィーン氏は年内のS&P 500予想3,000を据え置いている。
企業収益の成長と好調な経済が株価を押し上げ、12月にあと1回FRBが利上げした場合でも3,000を期待できるという。


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