投資

デニス・ガートマン:仮想通貨は基本的に無価値
2018年9月26日

コモディティ王デニス・ガートマン氏が、仮想通貨を無価値と言い切った。
Goldには強気でも、Digital Goldに対しては相変わらず厳しいままだ。


「投資家は資産の中に金をいくらか、5-10%ほど入れるべきだ。
久しぶりに金をドル建てで保有することに意味が出てきた。」

コモディティ王がETF.comのインタビューで、ある程度の金保有を奨めている。
これまではユーロ建てや円建てでの金投資を奨めていたが、今回は米ドル建てでの保有を見直している。
ガートマン氏はドル相場が軟化すると見ているのだろう。

ガートマン氏を力づけたのは過去数週間の金価格の推移だ。
最近、米インフレについて力強い上昇を示唆するようなニュースは見られなかった。
それでも金価格は1,190ドルを維持したのである。
そして今、最近の下落要因が1つ剥落するかもしれない。

「(トルコやベネズエラのような)やむにやまれぬ売り手はおそらく行き着いたのではないか。
資産に金を5%保有しているなら、おそらく10%まで増やすべきだ。
・・・金は売りでなく買いだ。」

Goldに対しては強気を示すコモディティ王だが、Digital Goldに対しては相変わらず無関心だ。

仮想通貨は本質的に無価値な試みだ。
・・・仮想通貨はすべて基本的に無価値と考えている。
何かを買うのにも使えない。

無価値なものに高い価格がついている理由の1つとして、ガートマン氏は投資家の錯覚に言及している。
人々が仮想通貨をブロックチェーン技術と同一視する傾向があり、その錯覚が価格に影響していると示唆した。
ガートマン氏は、仮想通貨市場が今後も下落傾向を続けると見ている。

「たぶん20年後には少しは価値のあるものになっているのだろう。
しかし、私は依然としてトレンドはベアなままと考えている。」

「20年後には少しは価値のあるものにな」ると言うのは、ガートマン氏としては相当に好意的な方向へシフトしたと言えるだろう。
つまり、無価値を脱する可能性があるということだ。

資産価格の第1人者ロバート・シラー教授は、ビットコインを悪く言うつもりはないとしながら、ビットコインはバブルの典型と評している。
相当な進化がなければ生き残るのは難しいとした。
シラー教授がすばらしいのは、教授は金についても数千年に及ぶバブルだと述べていることだ。
投機対象としてだけでなく通貨として利用されることで人々の錯覚が強固になり、それが長期的に価値を支えることになる。
仮想通貨も通貨として普及するように進化することで、将来「少しは価値のあるもの」になるのかもしれない。
ただし、シラー教授によれば、残るのは現存の仮想通貨そのままではないだろうという。

ガートマン氏は、米国株・新興国株にも言及している。

  • 米国株
    極端に買われすぎで、伸びきっている。
    買う気も売る気もないし、米国株をロングして外国株をショートする気もない。
  • 新興国株
    短期的にはまだ下がる。

「上海指数が20年のうちに今より上がっていると思うかと聞かれれば、もちろんYesだ。
マレーシアの株価指数が20年のうちに今より上がっていると思うかと聞かれれば、もちろんYesだ。
この2つが6か月後に今より下がっているかと聞かれれば、ほぼ間違いなくYesだ。
さらに20%の下げに目をつぶることができるのなら、幸運を祈ろう。
・・・私には耐えられない。」


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