ジム・ロジャーズ:わからないなら銀行預金にしておけ

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ジム・ロジャーズ氏が、投資に関する考えを幅広く語っている。
次の市場下落に対して一般の投資家がどう対処すべきかを現実的な視点で説明した。

「ロシア、中国、たぶん日本。
下がっている市場に投資しなければだめだ。
米国は史上最高値だから投資してはいけない。」


ロジャーズ氏がロシアБРОКЕР ТВに語った。
歩きながらのインタビューでも、ロジャーズ氏はいつものとおりリップ・サービスを忘れなかった。
それでいて言うことはいつもと同じ。
つまり、ロジャーズ氏なりに筋を通しているのだ。
インタビューの内容に目新しいものはないが、ロジャーズ氏の投資に対する信念の部分を復習しておこう。

空売りのやり方を知っているなら、テクノロジー株をショートすればいいと言う。

「しかし、注意しなければいけない。
私たちはバブルの中にあり、バブルとは私を含むみんなが予想する以上に膨れるものだ。」

FRBは自分たちが何をやっているかわかっていないと批判する。

「(FRBは)時々『これは実験だ』という時がある。
彼らは私のカネ、みんなのカネで実験しているんだ。
・・・いつか大きな代償を払うことになるだろう。」

金利上昇はどこまでいくかと尋ねられ、予想こそ述べなかったが、かわりに前回の債券の弱気相場でのピークを紹介している。

「前回の債券の弱気相場は35年ぐらい続いた。
・・・米国債利回りは15%、短期金利は22%を超えた。」


安全という言葉をインタビュアーが使うと、すかさず突っ込んでいる。

「投資の話をするなら『安全』という言葉を使うべきではない。」

新興国の混乱は世界的な金融危機に発展するのかと尋ねられると、その可能性を否定しなかった。

「他の市場が下げている時に、主要市場が持ちこたえるのは常々見られることだ。
しかし、最後にはすべてが下がってしまうんだ。
ひどいことになる。
注意しろ。」

投資先選定の原則は自分が知っているものだけに投資し、人の言うことを聞かないことだと言う。
受け売りの投資をしていると、問題が始まった時にどう対処すべきかわからないからだ。

何に投資すればいいかわからない時は、銀行に預金するか短期債に投資して待て。
・・・あるいは、賢く信頼のおける人に運用を任せることだ。

この前提は、運用者が自分のやっていることをきちんと理解していること。
ロジャーズ氏によれば、多くの運用者が『自分は理解している』と言うが、実際には理解できていないのだという。

分散投資とは、証券会社が(顧客から)訴えられないようにと考案したものだという。
ヘンリー・フォードや(初期の)ビル・ゲイツは分散などしなかったと指摘し、リッチになりたければ集中投資しなければいけないという。

「全財産を1つのバスケットに入れ、注意深く注意深くバスケットを監視するんだ。
間違ったバスケットに入れれば破産してしまう。」

だからこそ正しいバスケットを選ぼうという努力が生まれる。


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