グッゲンハイム:弱気相場は明日始まるわけではないが

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Guggenheim Partnersが、FRBの政策と金融市場の見通しをツイートしている。
弱気派の黙示録のような不吉なツイートを1行1行読み込んでみよう。


1) FF金利が中立金利に達してもFRBは(利上げを)やめないだろう。
2) 出てくる経済指標は、ブレイナードFRB理事の最近のスピーチとともに、FRBの反応関数と擦り合っていないことを示唆している。
(注: 行はFPが付加したもの。)

グッゲンハイムのScott Minerd氏が昨日ツイートした。
1) マイナード氏は以前、2019年末まであと6回の利上げを予想し、それが景気後退につながると話している。

2) ブレイナード理事は今週、今後1-2年利上げを継続する可能性があると話した。
利上げを長く継続しても、経済成長の大きな妨げにならないとの見解だ。
同理事は昨年まではハト派として知られていたが、今年に入ってタカ派的な発言が目立っている。
「FRBの反応関数」とは、経済指標の動向に対してFRBがどう反応するかという対応関係(写像のようなもの)を指す。
マイナード氏の指摘は、FRBが「データ次第」の政策運営から変化しつつあるということ。
これは、データ次第をやめた可能性もあるし、関数の内容をタカ派側に変更した可能性もある。
いずれにせよ、パウエル議長のFRBは前任者の頃にくらべてタカ派的に変化したように見えているのだ。


もはや過去のFRBではない

「3) FRBは政策の意図について語りたがらない。
4) FRBが出てくる経済指標をFRBの予想と比較すれば、FRBのフォワード・ガイダンスが現実世界と乖離していることを理解できるはず。
5) 結論は、FRBが間もなく引き締めスタンスに入るということ。」

3) FRBが意図を話したがらないのはなぜだろうか。
体制の変化とともに反応関数の変化があったが、その変化について語りたくないためか。
それとも意図を話して、理不尽な大統領から横槍を入れられるのがいやなのか。

4) マイナード氏は、FRBが金融政策を緩和的に維持しようとするなら、そろそろ利上げを停止するはずと見ている。
政策金利が(経済を刺激も抑制もしない)中立金利に近づきつつあるからだ。
しかし、FRBからは必ずしもそういうスタンスは見えない。
5) このままFRBが利上げを続ければ、まもなく政策金利は中立金利を上回り、金融政策は引き締め側に転じる。
これが景気後退を引き起こすとマイナード氏は予想している。

(次ページ: 投資へのインプリケーション)


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