ジム・ロジャーズ:成功する投資の秘訣

ジム・ロジャーズ氏が6月21日にローンチされたThe Rogers AI Global Macro ETFについてインタビューに応じた。
同ETFの現在の時価総額はわずか5百万ドルと大きく出遅れており、Bloombergは1.18%という経費率の高さに言及している。


「ある頭のいい男、私よりはるかに頭のいい男がやってきて
『私たちはすばらしいアルゴリズムを持っている』
と言うから、私は
『じゃあ、やってみよう』
と言ったんだ。」

ロジャーズ氏が、The Rogers AI Global Macro ETF始まりについてBloombergで語った。
同ETFが成功するかどうかはロジャーズ氏にも予想できず、今後の展開を見守りたいと話している。
同ETFは人口知能(AI)によって運用されており、ロジャーズ氏ほかがその運用方針と異なる指示を出すことはないという。
実際のところ、ロジャーズ氏が日々の運用に関与する余地はほとんどないようだ。
待機資金が26%もある点について尋ねられても、ロジャーズ氏はこう答えている。

「コンピューターは、市場が悪化し弱気相場入りする局面に入りつつあると言っている。
今話したことをコンピューターが本当に理解しているかどうか誰もわからない。」

AIの投資運用への応用においてもブラックボックス化が避けて通れないことを暗示する発言だ。
AIが与えられた情報を人間と同じロジック(関係式)で分析する保証はどこにもない。
結果、下される判断やその理由付けさえ人間に理解されるとは限らない。


インタビューはETF全般の話に移り、ロジャーズ氏はETFのよい点を認めている。
個別銘柄の選定を怠けたい投資家にとっては便利な投資対象だからだ。
しかし、弱気相場になると、ETFの便利さが傷を大きくするだろうという。

「次に弱気相場が来ればとても悲惨な時期になり、ETFを持つみんなが投げ売りするだろう。
ETFは保有する資産を売却せざるをえなくなり、それがさらにパフォーマンスを悪くする。
みんなが保有しているからだ。
ETFに組み込まれていない株式は次の深刻な弱気相場で少しはましだろう。」

ロジャーズ氏は、次の弱気相場が同氏にとって、ほとんどの人にとって人生最悪の弱気相場になるという。
そうした局面では、投資家は、ファンダメンタルズに関係なくすべてを売り抜けようとするため、傷は一層深くなるのだという。

1980年代以降の冒険から得た教訓を尋ねられると、ロジャーズ氏は冒険こそ投資成功の秘訣だと答えている。

ある国について報道で読んだことは実際に起こっていることとは違う。
冒険し、自分の目で現実を確かめないといけない。
それこそすばらしい投資のチャンスを見つける方法だ。
それこそ私がロシア国債を保有している理由だ。
報道はネガティブなことでいっぱいだが、私はポジティブなことを見つけたんだ。


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