バークシャー・ハザウェイもインドと決済に関心示す

世界的な金利上昇が予想されていたのに起こらず、金融株への食欲は高まらない。
そんな中で、預貸業務ではなく決済業務への関心が高まっているのかもしれない。


ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが印One97 Communications Ltd.に250億ルピー(約400億円)を投資すると報じられている。
バフェット氏が本格的にインドに投資するのは今回が初めてだ。
One97はインド・アフガニスタン・ナイジェリア・バングラデシュで多様な高付加価値通信サービスを提供している。
中でも注目を集めているのは電子決済部門Paytmだ。
スマートフォン等で決済が行えるPaytm Walletは同分野でインド国内トップ。
2013年にスタートしたこのサービスは、2016年の突然の紙幣切り替えで爆発的な需要を集めた。

One97への投資プロセスにバフェット氏はかかわっていないというが、それでもバフェット氏らしさが見えるところもある。


  • バフェット氏は以前からインド経済に大きな可能性を認めていた。
  • 決済で高いシェアを持つ企業は《渡らざるを得ない橋》の性格を帯びている。

一方でバフェット氏らしくない点ももちろんある。

  • 今でもテクノロジー分野はまだ《らしくない》分野に入る。
  • 外国市場への投資もあまり《らしくない》。
  • インド市場は史上最高値圏にあり、バリューかどうかは疑問。

投資家の間では時価総額が大きい金融セクターの存在感は衰えない。
しかし、銀行など預貸金業務については少し前の期待感が剥落している。
イールド・カーブのフラット化が進んでおり、預貸金利ざやがタイトになる要因となっているからだ。
あわせて、景気後退入りが近づいていると予想するなら、その後の貸倒損失等も気になる。

そうした変化とは関係なく、決済やフィンテックに対する関心は高い。
バランスシートを使わないフィー・ビジネスは金融分野では手堅いセグメントだ。
シンガポールのソブリン・ウェルス・ファンドTemasek Holdingsは第2四半期、保有する米銀株をほとんど処分し、決済関連銘柄への投資を大きく増やしている。


 - 投資 ,