【短信】ジム・ロジャーズ:米国より中国

執筆:

ジム・ロジャーズ氏が世界の経済・市場の主役交代を予想している。
中国が過大な債務とバブルを抱えているとの見方は、相対的・全体像としては適切でないという。


「FRBやワシントンの方がはるかに市場操縦をしているよ。」

ロジャーズ氏がThe Income Generation Showで語った。
金融・財政政策にしても、債務問題にしても、確かに米国は中国を嗤えない。
(ついでに言うなら、日本はもっと嗤えない。)

同氏の中国好きは有名だ。
中国の時代がやってくることを予想し、アジアに転居し、子どもたちにはマンダリンを学ばせている。
そのロジャーズ氏が、1つ1つの観点から米中を比較し、中国の優勢を示している。
中国優勢は株式市場の魅力度にも当てはまる。

「米国株市場全体の平均ではPERは20倍を超える。
これは高く、歴史的にも高い。
中国株市場は歴史的平均で12倍前後だ。
米国株市場ははるかに割高だ。」

ロジャーズ氏は、市場のバブルを心配するなら中国ではなく、米国をまず疑うべきと話す。

「米国株市場は史上最高値で、中国株市場は史上最高値から50%も低い。
バブルは史上最高値のところにあるんだ。
毎日上がる8-9銘柄を見てみると、下がることがない。
たいした利益も上げていないのに、市場では間違いなく極めて高い値がついている。」

ロジャーズ氏は近い将来、米国はじめ多くの経済に大きな危機がやって来ると言い続けている。
同氏にはその芽がすでに見えているようだ。

「米市場が2015年に下落したのは、米経済で問題が進行していることを市場が気づいたんだ。
(中国より)米国の方が問題は多い。」


 - 投資 , ,