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ジェレミー・シーゲル:今は経済は安定、低金利だ

ウォートンの魔術師Jeremy Siegel教授が、米国株市場にはまだ上げ余地が残っていると話した。
現状のPER 18倍に割高感は少なく、状況次第で20倍程度までは期待できるという。


「『なんてことだ、前回の強気相場に似てきた。
その後に起こったことは知っているだろう。』
といういう人がいるが、私は『そうしたものではない』と言いたい。」

シーゲル教授がCNBCで、長く続く米強気相場についてコメントした。
教授は、2009年の強気相場予想を自身の予想の中で最も簡単なものだったと回顧する。
サブプライム危機直前の2006-07年からリーマン危機直後の2009年にかけて、米市場は暴落し、割安感が顕著だったからだ。
それから9年間、強気相場が続き、当然ながら割安感も消えてきた。
9年という長い景気拡大・強気相場に対し、不安を感じるのも人情だ。
教授は、今、視聴者が知っておくべき重要なことがあると話す。

2000年3月まで続いた前回の長い強気相場では、S&P 500指数のPERは30倍だった。
現在は今年の利益の18倍であり、はるかにいわゆる割高感が少ない。
しかも2000年の時には今日よりはるかに高い金利環境にあった。

ドットコム・バブルがピークを打った2000年、確かにPERはバカげた水準にあった。
そもそも、PERが計算できない、赤字企業にも気前のいい株価がついていた。
それと比べれば、今の市場の割高感は心配するほどのものではないと言いたいのだ。

永遠のブルと言われ続けたシーゲル教授だが、このところブルとは言えない発言も目立っていた。
特に、来年の企業収益と株式市場については、かなり慎重な発言が目立っていた。
その教授が、米市場についてまだ上げ余地が残っていると話している。

「低金利で安定した経済では、PER 18倍から20倍でも高すぎるとは思わない。
さらに上がる可能性はあるが、いくつか乗り越えないといけない試練がある。」

シーゲル教授が考える試練とは、貿易摩擦、FRBの金融引き締め、下院で民主党有利と伝えられる中間選挙だ。
教授によれば、今後数か月が試練の時だという。

「もしも対中・NAFTAの貿易摩擦を解決したら、市場は10%上げるだろう。
貿易摩擦は、360kgのゴリラが市場の上蓋を抑え込んでいるようなものなんだ。」


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