マーク・ファーバー:今持っておくべき資産

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、トルコ危機で荒れる投資環境についてコメントした。
市場・経済の不透明さを勘案し、バランスのとれた資産配分を奨めている。


「高すぎる評価は株式だけの話ではない。
不動産市場も多くの地域ですでにバブル状態で、美術品など収集品の価格も急速に上昇している。」

ファーバー氏が独Business Insider DEに話した。
株式市場は2009年3月以来大きな調整なしに上昇を続け、過去最長の強気相場にあるとし、投資先を見つけるのが難しいと嘆いている。
ファーバー氏は、明確に現在が「バブル」であると表現している。
その一方で、このバブルが何をきっかけに崩壊し、クラッシュを引き起こすかは予想できないと話した。

もちろん、このバブルが膨張を続ける可能性もある。
しかし、破裂するなら、前回のクラッシュより悲惨な影響を与えるだろう。

何がきっかけかは予想できないが、現在の市場・経済の最大のリスクが貿易戦争であるのは間違いない。
ファーバー氏は、世界経済の先行きに弱気な見通しを語っている。


「米国自身が自ら課した懲罰的関税の最大の被害を受けているという事実を別にしても、この貿易政策はよくない時期に発動されている。
世界経済はすでに減速しており、懲罰的関税はさらにエスカレートする可能性がある。
景気は後退に向かうだろう。」

総じて弱気予想を続けるファーバー氏だが、世界の不幸はファーバー氏の不幸というわけではない。
逆張り投資家にとっては、世界の不幸は甘い蜜のようなものだ。
混乱を極めるトルコも、長期投資ならば魅力的だという。
ただし、すぐさま飛びついていいかは別の話のようだ。

「通貨(トルコ・リラ)はさらに下げ、株価もしばらくは引き続き下げる可能性がある。
しかし、長期的に見ると現在の水準は比較的割安だ。
・・・
(バブルが崩壊すれば)当然すべてが割高になる。
そして、世界のすべての市場が大きな下げ圧力に囚われることになる。」

むしろファーバー氏が奨めるのは金の方だ。
金相場は最近のコモディティ下落でさらに低迷を極めている。
予想を外した投資家は金から離れつつある。
暑い夏は終わりつつあるが、ベテランのゴールド・バグが金への情熱を失うことはないようだ。

「5-10年先はどうなるかわからない。
だから、金をある程度保有しておくことが大切だ。」

ファーバー氏は従来どおり金、株式、不動産、現金を25%ずつ保有することを奨めている。
金はこの4つの中でも古株の資産クラスだ。


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