ジェレミー・シーゲル:最大の変動要因は米中通商協議

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ウォートンの魔術師Jeremy Siegel教授は、米市場にとって最大の変動要因を米中貿易摩擦だと考えている。
トルコを始め多くの新興国に変調が見える中でも、教授の視点が揺らぐことはないようだ。


「米経済が好調なのは疑問の余地がない。」

シーゲル教授がCNBCで好調な米経済を確認した。
トランプ政権が吹かす4%成長とは言わないまでも、3%成長までは回復しているという。
過去2.25%だったことを考えれば、大きな改善だと教授は話した。

国内経済が好調を続ける中、シーゲル教授は、米市場にとって最大の課題が中国との貿易摩擦であるという。
中国との通商協議はNAFTA再交渉より難易度の高い交渉になると予想している。
交渉の結果いかんで、米市場は2つのシナリオを迎えることになるという。


中国との交渉で解決を見れば、米市場は10%程度急騰する可能性がある。
間違いない。
一方で、中国と貿易戦争となり(2,000億ドルの)追加関税となれば、20%下落もありうる。
・・・解決もしないが貿易戦争にもならないなら、今年残りの市場は横ばい程度になるのではないか。

シーゲル教授は、米中の交渉の行方が年内の米市場を最も動かす材料になると予想している。
そして、その次がFRBの金融政策だ。
この2つの要因が2018年の米市場の重しとなっており、教授はまだまだ前途多難と語っている。

「FRBは今年あと2回利上げすると予想している。
金利がそうなると、年末の10年債利回りは3.25%程度まで上昇するだろう。
株式にとってすばらしい年にはならない。」

シーゲル教授の今年の米国株予想は0-10%の上昇だった。
現状そのレンジに収まっている。
最終的にこの予想が当たるかどうかは今後の米中交渉しだいだという。


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