マーク・ファーバー:トルコは絶好の買いのチャンス

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スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、混乱の続くトルコの外交について大きな2つの可能性を示唆している。
ファーバー氏は、今がトルコ資産に投資する絶好のチャンスだという。


「トランプの周囲にいるエコノミストたちは、米雇用縮小と関連のある米貿易赤字が中国からの輸入によるものと考えている。
・・・エコノミストはいつも経済刺激のために消費を喚起すべきと主張する。
この帰結の1つは明らかに貿易赤字の拡大だ。」

ファーバー氏がトルコ国営アナドル通信社に対し、米経済政策の矛盾を指摘している。
景気が拡大しデフレ・ギャップが縮小している中でトランプ政権・共和党は大規模な財政刺激策を講じた。
財政刺激策は消費・投資を喚起するが、国内供給力がフル稼働に近い中では、需要は輸入に向かわざるをえない。
これが貿易赤字を悪化させる。
米政策は少なくとも短期的には矛盾をはらんでいるのだ。
ファーバー氏は、中国からの輸入が増えたのは米国の競争力低下の結果にすぎないと指摘し、貿易戦争の愚かさを嘆いている。

やっかいなのは米政府の外交能力への疑問が拭えない点だ。
いや、トップにその意思がないと言うべきかもしれない。


「トランプには外交をやるつもりはない。
彼は瀬戸物屋の象のようなもの。
あれこれと手を付けるが(収拾のための)外交はやらないんだ。」

ファーバー氏は、追い込まれたトルコにとって(長期的)選択肢は2つだという:

  • 欧州により近づきNATOにとどまりEUの支援を得る
  • 上海協力機構に加盟する

上海協力機構は中国・ロシアなど8か国で組成された国家連合。
トルコが同機構への加盟を選べば、EUなど西側との関係は薄まり、ロシア・中国に近づくことになる。
ファーバー氏はこの選択肢実現の可能性は小さくないとし、米国は見過ごしていると指摘する。

ファーバー氏は、トルコの資産について絶好の買いのチャンスだという。
「安く買って高く売れ」の安く買う好機だからだ。

トルコ株は米ドル建てでお値打ちになってきた。
今や買えるレンジに入ってきた。
トルコの株、ETFを買いたいと考えている。

逆張り投資家の買い場がやってきたと見ているようだ。
ファーバー氏はトルコ債券を保有していると話したが、それについての方向性は示していない。
トルコ・リラ安と債券下落で相当な打撃を受けているはずだが、損切るとも買い増すとも言わなかった。

トルコ株については前向きなファーバー氏だが、それ以外の地域については必ずしも強気ではない。

銅価格、材木価格を見ると、すでに急落している。
これは世界経済が急速に弱まっている兆候だ。
景気は後退入りするだろう。


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