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イェール大学:仮想通貨が1日で無価値になる確率

イェール大学のエコノミストが主要な仮想通貨のリターンについての研究成果を発表した。
その中で、仮想通貨のリスクの高さを示す確率が計算されている。

「仮想通貨のリターンが伝統的資産クラス(株式、通貨、コモディティ)に対して低いエクスポージャーしかもたないというのが私たちの結論だ。
私たちの発見は、ブロックチェーン技術に対する株式に似た関与という機能、通貨に似た価値の単位という機能、貴金属コモディティに似た価値の保存という機能によって仮想通貨の挙動が左右されているとの広く語れる説明に疑問符を投げかける。
同時に、仮想通貨のリターンは特に市場対比で2つの要因で予想できる: モメンタムと投資家の関心だ。」


イェール大学のYukun Liu氏、Aleh Tsyvinski教授が仮想通貨のリターンについての研究で結論づけている。
仮想通貨の動きは「モメンタムと投資家の関心」というから、これはまさに投機的市場の典型だ。
決して

  • ブロックチェーン技術の明るい未来を期待して買われるわけではない
  • 既存の通貨のように流通するとの期待から買われるわけではない
  • 金・銀・プラチナのように投資価値を守りたいから買われるわけではない

のである。

既存の資産クラスと大きく異なる動きをするなら、それはそれで価値があるのではないか。
分散投資のツールとして有用なのではないかとの期待を誘う。
しかし、そう考える前に仮想通貨のリスクの現実を知っておくべきであるようだ。


私たちは、仮想通貨の実現した高い平均リターンを正当化しうるリスク中立的惨事確率を計算した。
私たちは仮想通貨価格が1日でゼロになる事象を『惨事』と定義した。
・・・現状のインプライド日次惨事確率はビットコインが約0.4%、リップルが0.6%、イーサリアムが0.3%である。

つまり、ビットコインは0.4%の確率で1日にして価値ゼロになりうるというのだ。
これが高いか低いかは判断しにくい。
単純に逆算して250日に1回(もちろん単純に逆算すればいいというものではない)と言えば高いようにも聞こえるがどうなのか。
Tsyvinski教授は大学新聞に比較の対象を提示している。

ユーロは約0.009%、豪ドルは約0.003%、加ドルは約0.005%である。

惨事が起こる確率が2桁異なるというのはやはり大きい。
仮に分散に役立ったとしても、このリスクを取り込むことはかえってマイナスではないかと思わせる。
Tsyvinski教授は、さまざまな前提を置いた上で、蛮勇を奮いつつ投資推奨を語っている。

ビットコインが将来も過去と同程度のパフォーマンスを上げると信じる投資家なら、ポートフォリオの6%をビットコインに配分すべきだ。
将来のパフォーマンスが半分程度と信じるなら、4%を配分すべきだ。
他の環境で、将来パフォーマンスがかなり悪くなると思うなら、それでも1%は保有すべきだ。


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