ジェイミー・ダイモン:好景気なら金利上昇は望ましい

JP MorganのJamie Dimon CEOが、経済・市場に対し全面的な強気スタンスを示した。
米長期金利上昇もFF金利引き上げも、これまでのところ経済・市場にとってプラスだという。


「そうは思わない。
いくつかのことは個々の企業に固有の事情によるものだ。」

テクノロジー・セクター等、株式市場に過熱感があるかとCNBCで尋ねられ、ダイモン氏は答えた。
今後、金利上昇の一方で企業収益が鈍化するならPERが低下する可能性はあるとダイモン氏は言う。
しかし、それはあくまで可能性や確率の話でしかないのだという。
ダイモン氏は、米市場に強気になるべき理由を枚挙している。

  • 経済がとても良好
  • 消費者がいい状態にある
  • 貸出の不良化が少ない
  • 設備投資も拡大中
  • 労働参加率と失業率が改善
  • 金融システムが2007年のようなレバレッジを抱えていない。

いつも何らかの問題があるものなのに、今は何の問題もない。

この全開の強気が、JP Morganという組織全体に浸透している。
「何の問題もない」とは市場の独りよがりを想起させなくもない。

ダイモン氏の強気は、株式市場だけの話ではない。
条件付きながら、金利上昇(≒債券価格下落)にも楽観的な意見を述べている。


「金利がゆっくり上昇するなら、実際そうなっているが・・・、それは経済が良好なためで、プラス/マイナス合わせてとてもいいことだ。
金利を見るのは難しく、それだけを切り出して経済とは無関係と言うことはできない。」

投資家らが心配するイールド・カーブのフラット化についても、今回は状況が違うと指摘している。
過去には確度の高い景気後退の先行指標としてされてきたが、今回は経済成長が共存している点が特殊だという。
ダイモン氏は今後、米10年債利回りが上昇に向かい、イールド・カーブのスティープ化要因になると見ている。

「個人的な見解を言えば、10年債(利回り)は下がるのではなく上がると予想している。
・・・現在の10年の自然利子率は、2%インフレの下で4%だ。
世界中でかれこれ10年ほど金利は抑え込まれてきた。
それが逆転しつつある。」

イールド・カーブのフラット化・逆ざや化を後押ししかねない短期側(FF金利)の利上げについても拙速とは言えないという。

「これまでのところ、過去長い間より強い世界経済成長というプラスの効果を及ぼしている。
米国ではさらに加速しているように見える。
そうした中での利上げなら、それは問題ない。」


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