ジェレミー・シーゲル:FANGを売り払う理由はない

ウォートンの魔術師Jeremy Siegel教授が、年後半の米国株市場の見通しを語った。
現状の環境に強い銘柄の例を挙げ、今FANGやモメンタム株を売り払う理由はないと話した。


「年末には試練が待ち受けている。
11月には中間選挙。
2019年の業績予想は高すぎる。
最も重要なのは年後半(FRB)利上げが株価の脅威として再浮上することだ。」


シーゲル教授がBloombergで米国株市場について語った。
利上げのゆくえが重要なため、大統領によるFRBへの圧力もまた注目点になるという。

昨年までの米市場の順調な上げを的確に予想してきたシーゲル教授が慎重になっている。
方向転換があったのは、昨年末、米減税法案通過が確実になってからだ。
教授にとって理想的な減税が実現し、大きな好材料が出尽くした時から、風は変わった。
教授はこの半年、今年のS&P 500の上げ幅を0-10%と予想してきた。
《永遠のブル》としてはかなり控えめな数字だ。

教授が考える最後の大きな好材料は貿易摩擦の解消だ。


「貿易摩擦の不透明感が市場の重しとなっている。
仮にこれが解ければ株価は10%上昇もありうる。」

《永遠のブル》はややベアになったものの、それでも強気を捨てたわけではない。
年後半の試練は避けられなくとも、足元の状況は決して悪くないという。

「明らかに企業収益は噴き上がっている。
ほとんどは減税によるものだが、全部ではない。
・・・今は試練はなく企業収益が急拡大しているが、円後半には試練がやって来るだろう。
しかし、17.5倍のPERと2.5-3.0%という10年金利は株式にとってかなり有利な条件だ。」

減税などによる税引後利益の急拡大、1月末からの株価調整によって、米国株のPERの割高感は大幅に減ってきている。
では、どのような銘柄が買いやすいのか。
シーゲル教授は国内事業の多い企業と国際事業の多い企業での明暗を説明する。
最近進んだドル高が国内企業の損益を潤し、多国籍企業の損益を傷めているという。

これがS&P 500の押し下げ要因となり、ドル高の脅威のないRussell指数の損益が上がっている。
利益改善が見られたGoogleなどFANGもそうで、モメンタム株はこの範疇に入っている。
これらの銘柄を今売る理由はない。


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