バフェット:自社株買いルールを緩和

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ウォーレン・バフェット氏が、あり余る現金の使い道にやや苦慮しているようだ。
バークシャー・ハザウェイの自社株買いルールを緩和すると発表している。


「以前の自社株買いプログラムは、自社株買い価格を簿価の1.2倍までとしていた。
取締役会で採択された改定では、ウォーレン・バフェットCEOとチャーリー・マンガー副会長の両方が、保守的に決定したバークシャーの根源的価値より自社株買い価格が低いと信じた時いつでも自社株買いを実施できる。」

バークシャーのプレスリリースに書かれている。
以前の1.2倍という基準は2012年に設定され、それ以前は1.1倍とされていた。

新たなルールでは、現金等価物が200億ドル以上との条件も付いている。
新ルールに基づく自社株買いは第2四半期決算発表時(8月3日予定)までは行わないという。


バークシャーは現在1,000億ドル(約13兆円)もの巨額の現金を抱えている。
いくら待機資金とは言え、投資会社としては決して資金効率が優れているとは言いがたい。
最近では慣れないテクノロジー分野への投資も手掛け、IBM株では巨額の勉強代を払うはめになった。
また、3Gキャピタルと共同買収したハインツではリストラを行い、バーガー・キングでは低税率を求めてカナダに移転している。
こうしたバフェット氏らしからぬ投資が目立つようになった。
この変化はバフェット氏・マンガー氏・バークシャーの進化ともいえるし、投資機会の枯渇ともとれる。

潜在的な投資先とバークシャー株とを並べて、バークシャー株の方が魅力が高いと思うなら、自社株買いをすればいい。
ところが、バークシャー株のPBRは1.4倍。
従来ルールでは自社株買いは出来ない状態だった。
それが今回のルール改定だ。

それにしても、あいかわらず属人的な巨大企業だ。
判断をバフェット氏・マンガー氏に委ねるというルール。
2人がOKと言えばどんな価格でもOKという取り方もできる。
一方、とても高齢なお2人(87歳と94歳)の両方が有効な意思表示をしなければ不可という意味でもある。


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