バイロン・ウィーン:1960年代とよく似ている

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Blackstone Advisory PartnersのByron R. Wien氏が第3四半期のウェビナーを配信した。
インフレ、景況感、ポートフォリオなど幅広い話題に及んでいる。


私たちはこれまでインフレに対し無頓着だった。
実際、大きなインフレは見られていない。
これは1960年代とよく似た状況だ。

ウィーン氏がウェビナーで話した。
高インフレを知らない世代が増えている。
発言力・影響力・露出の大きなエコノミストの中にも、高インフレを知らない人が増えている。
高インフレが来るのか来ないのかはわからないが、軽々にインフレをリスクではないと話す人も多い。
大昔を知っている人には、こうした状況こそリスクのように映る。

インフレ昂進がもたらすもの

「忘れてはいけない。
1960年代終わり、インフレは急騰した。
ポール・ボルカーがFRB議長となり、FF金利を急速に引き上げたんだ。」


米消費者物価上昇率(青)と実効FF金利(赤)
米消費者物価上昇率(青)と実効FF金利(赤)

短期金利である実効FF金利が20%を超えたという状態を現世代は想像さえできないだろう。
実際それが起こるまで、旧世代にしても想像できていなかったのだ。
だからこそ、ウィーン氏は、それが繰り返す可能性に危機感を強めている。

景気後退は2021年以降

ウィーン氏は、足元の経済については従前どおり強気の見方をしている。
まだコンセンサスはないとしながらも、景気後退が2021年までは起こらないとの見方が重要になってくると話す。
良好な経済を予想する一方で、市場への過度な期待は禁物と釘を刺している。

「これ(景気拡大の要因)を弱める要因は、2019年の企業収益改善が2018年ほどにはならないということ。
これが市場全体のパフォーマンスに影響を及ぼす。
特に、金利が上昇し、株価倍率が低下するならなおさらだ。」

(次ページ: ラジカル・ポートフォリオ)


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