ピーター・シフ:貿易戦争の本質

Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、米中貿易戦争について独自の視点から評価している。
米国は勝ち目のない戦いを戦っていることに気づいていないと皮肉っている。


「米国は貿易戦争に勝とうとしている。
なぜなら、米国は失うものが最も少ない国だからだ。
なぜなら、米国は最も大きな貿易赤字を抱えているからだ。」

シフ氏がポッドキャストで貿易戦争についてコメントしている。
同氏らしい皮肉たっぷりの勝利宣言だが、もちろん言葉通りにとるべきではない。

「米国は中国の植民地のようなものだ。
米国は育てるもの、土地から収穫するものを作れるにすぎない。
米国が天然資源、肥沃な土地を持っていなかったら、金鉱山を持っていなかったら、何があるんだ。」

シフ氏は、米農産物の国際市場での競争力を疑っている。
中国は米国以外にも(多少の時間がかかるにせよ)調達先を模索できると考えている。
そうなれば、敗者は米国の農家になる。


「中国は米国からの金輸入を増やすべきだ。
金を買うことでドルを手放せるので、中国にとってプラスになる。」

現状の世界の通貨体制の下で経常黒字を続ければ、どうしても米ドル建ての外貨準備が積み上がる。
その米ドルを発行する国は、解消の見込みの立たない双子の赤字を抱えた国家である。
債権国にとって、長い目で見て減価を覚悟せざるをえない米ドルを保有することは大きな負担になっている。
シフ氏は、金輸入によって、その負担を軽減できると言っているのだ。

「中国が持っているものは米国が持っているものよりはるかに貴重なものだ。
中国はこれらすべての工業製品を持っている。
その一部は米農家が食料を生産するのにも使われる。
生産性を上げるための農業機械も中国から輸入しているんだ。」

シフ氏の考えでは、生産財を製造する中国の方が有利な立場にいるということのようだ。
ここから、輸入関税の評価が導き出されてくる。

「私たちがやっているのは、非効率な経済が製造できない製品を輸入するためにアメリカ人が払う価格を吊り上げるということなんだ。」


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