デニス・ガートマン:貿易戦争が市場を冷やす

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デニス・ガートマン氏が、株式市場はグローバルに今年1月から弱気相場入りしていると話した。
米中貿易戦争はこの状況をさらに悪化させると心配している。


米国はたくさん中国からモノを買う。
中国はモノをくれ、米国は米国の紙切れを渡す。
私には、これは米国にかなり有利な取引に見える。

ガートマン氏がFox Businessで語った。
貿易の不均衡が看過すべきでない問題だとしても、それは貿易黒字が得、貿易赤字が損ということを意味するわけではない。
貿易とは、一応の市場価格においてなされる取引であり、等価交換だ。
仮に貿易赤字または貿易黒字であるとしても、それは損得を表すものではない。


さらに、等価交換であるはずの片方が紙きれであればなおさらだ。
米ドル札、あるいはそれによって買われるドル建て資産(多くは米国債)には、長い目で見て等価交換と言えるだけの価値があるのか。
(一たび外貨準備として米国債等を抱え込んでしまえば、それを大きく減らすのは極めて難しい。
売却不可能な資産に対し、軽々に資産性を認めるべきだろうか。)
何しろ、米財務省はその気になればいくらでもドル札を発行することができる。
紙切れで海外からモノが買えるなら、なんともボロい話ではないか。

「市場はファンダメンタルズによって突き動かされるが、それとともに心理によっても動かされる。
その心理が変化している。
あなたが消費者で自動車を今後数か月のうちに買おうと考えていたとする。
突然、車の値段が8、9、10%も上昇したらどうなるか。」

ガートマン氏は米消費者が安い輸入品の恩恵を受けられなくなるデメリットを説いている。
輸入品の価格、あるいはその波及効果を被る財・サービスの価格が上昇すれば、当然ながら買い手の需要は減退する。
これが、すでに弱気相場入りしてから5か月と見られる株式市場にさらに悪影響を及ぼすことを心配している。


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