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レイ・ダリオ:人生一度のイベントに備える投資戦略
2018年7月2日

ヘッジではなくバランス

ダリオ氏はリスク資産について「ヘッジすべき時期か」と尋ねられたが、Yesとは答えなかった。


カギとなるのは、バランスのよくとれたポートフォリオだ。
・・・いまこそバランスのよくとれたポートフォリオが重要だ。

ダリオ氏はヘッジすべきと言わなかった。
景気サイクル終期の上昇の可能性が皆無とは言えないからだろう。
また、分散とも言わなかった。
弱気相場入りの心配があるのに、パッシブ運用に切り替える意味は大きくない。
ならば、ダリオ氏のいう「バランスのよくとれたポートフォリオ」とはいったい何を指すのだろうか。
おそらく、同社のPure Alpha Fund(アクティブ)ではなくAll Weather Fundのアプローチのことを指しているのであろう。

「バランス」の真意

ダリオ氏は以前から、一般投資家が多くをAll Weather Fundから学べるはずと話してきた。
オール・ウェザー戦略は株価指数等に連動するパッシブ戦略とは別物だ。
上げ下げに賭けることはせず、受動的に投資する点では共通している。
しかし、オール・ウェザーでは、指数連動にはないポートフォリオ・リバランスを常に行っている。

例えば、リスク・パリティ戦略などに見られるリバランスを思い浮かべるとよい。
こうしたアプローチでは下げたら買い、上げたら売るというリバランスが行われる。
自動的に「Buy low, sell high.」が実現し、リターンを狙うというものだ。
指数連動なら下げたら売るしかないが、リスク・パリティでは下げたら買うことになる。
度胸も必要だが、少なくともダリオ氏のAll Weather Fundはこれで大きな成功を収めている。


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