ガートマン:中国市場下落は世界市場の弱気を示す

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デニス・ガートマン氏が、中国をはじめとしてグローバル市場が弱気相場入りしていると話している。
株式市場が弱気を強めている中、従前どおり為替に注意した金投資を奨めている。


これはこの1月弱かった中国の弱気相場開始にとどまらない。
世界の市場で弱気相場になっている。

ガートマン氏がBloombergで、中国市場の下落に神経をとがらせている。
中国市場の下落は一市場の一時的イベントにとどまらないとし、他の市場を見る時にも留意すべきと話している。

上海総合指数
上海総合指数

上海総合指数は5月下旬に一時3,200程度をつけていたが、この1月あまり下落が進み現在は2,800程度まで下げている。
中国経済はいまや米国に次ぐ世界経済のドライバーだ。
これが一国の問題でないというのがガートマン氏の考えだ。
特に、新興国経済は苦境に立たされているという。


「新興国はどんどん悪化している。
ドル高がかなり進み、新興国の心配が増した。
巨額のドル建て債務を抱えているところが多く、ドル高で悪影響が及ぶ。」

ドル高の影響はコモディティ市場にも及んでいる。
市場下落への備えとして金への期待は小さくないが、米投資家にとっては必ずしもそうなっていない。

「ユーロ建てで金価格を見るとやや上げているが、かなり退屈な動きにとどまっている。
ドル建てだととても悪いパフォーマンスだ。」

ガートマン氏は米投資家に単純な金投資は奨めていない。
従前からの一ひねりある金投資を推奨している。

「私が金を推奨できるのは、米ドル以外の通貨建て、特にユーロ建てによる保有だ。
EUやユーロには悪い材料が多いためだ。」

ガートマン氏が推奨するユーロ建て金投資を日本の投資家が行う場合、例えば次のような合成ポジションが考えられる:
・円建てで金に投資するETFに投資
・同額のユーロ/円をショート
つまり、円建ての金価格上昇とユーロ安に賭けるということだ。
もっとも、ガートマン氏が「米ドル以外の通貨建て」とする中には円建ても含まれているのかもしれない。
そう考えるなら、後者の為替オーバーレイ部分は不要となる。


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