モルガン・スタンレー:米長期金利はすでにピーク・アウト

モルガン・スタンレーの経済・市場への弱気、米国債への強気の姿勢が際立っている。
米長期金利は3.12%でピーク・アウトしたと宣言している。


3.12%で終わりだ。
投資家には米10年債への投資を推奨する。

モルガン・スタンレーのMatthew Hornbach氏のレポートについてBloombergが伝えている。
米10年債は利回り2.9%のところで買いとの推奨だ。
この背景は、米経済への弱気予想にある。

米10年債利回り
米10年債利回り


モルガン・スタンレーのような経済への弱気、債券への強気は現時点で優勢とはいえない。
債券投資の大ベテラン ダン・ファス氏も、JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOも米長期金利は4%に向け上昇すると話している。
一方、経済に弱気の予想を語る識者らも、その根拠の1つに米金利上昇を挙げるケースがほとんどだから、モルガン・スタンレーのスタンスとは少々異なる。

モルガン・スタンレーが長期金利のピーク・アウトを主張するのは、クレジット、利回り、株式のピーク・アウト予想の一環だ。
ホーンバック氏はいくつか根拠を挙げる:

  • 貿易摩擦の懸念
  • ドル高
  • 今後2週間、長期国債は供給不足
  • 夏にかけて日本の投資家からの需要増
  • カナダ経済の弱さ

モルガン・スタンレー予想は米市場の弱気シナリオだ。
これのインプリケーションは

  • 為替: 円安は限定的
  • リスク資産: 下げが始まる

ということだろう。
一方、モルガン・スタンレー予想が外れる場合のシナリオは何だろう。
ホーンバック氏は米長期国債ロングのリスク・シナリオを書いている。

「このトレードの主たるリスクは、今後数週間での貿易摩擦の早期解決だ。
これが起きれば、貿易摩擦が夏場に米経済活動に影響を及ぼす可能性を減らすだろう。」


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