ジム・チャノス:シリコンバレーで企業不正発覚が増える

Kynikos AssociatesのJim Chanos氏が、Teslaの収益性の低さを指摘し、行き詰まりを予想した。
また、シリコン・バレーを特別扱いする風潮が、企業の規律を緩めているという。


投資家にウソをつかないことを規範とすべきなんだ。

チャノス氏がCNBCで話した。
同氏は日頃から「空売りは資本主義の捜査官」と言ってきた。
実際に、エンロンを始めとする不正・不適切行為に手を染める企業の株式を売り崩してきた。
近年のターゲットは、電気自動車メーカーTeslaだ。
チャノス氏はTeslaの投資家への情報発信のあり方を批判する。

「すべて将来についてのことなんだ。
Teslaは投資家に将来のことに集中するよう仕向けている。
黒字になると投資家が願う将来に。
しかし、事実は、会社が操業から利益を得ていないということだ。」

チャノス氏のTeslaショートは執念深い。
同氏の見込みに反しTesla株が上昇しても、執念深くショートを続けている。
TeslaのElon Musk CEOは5月「Model 3」の生産にめどがつくとし、「世紀のショートの火あぶり」が起こると発言していた。
その通り生産目標は達成されTesla株は上昇したが、チャノス氏がひるむ様子は見えない。
生産目標が達成されても、同社の根本的な収益性は変わらないという。


「会社は最善を尽くすだろう。
第3四半期にGAP上の利益を出すために一時的な(利益)項目を計上するだろう。
しかし、それは一時的な項目にすぎない。
基本的な問題は、CEOが儲けるに十分な粗利を取れるように車を作っていないことだ。
しかも、今年終わりまたは来年初めに予想される競合が激しくなる前の話だ。」

チャノス氏はこの日、企業の詐欺的な行為とTesla、シリコンバレーを明示的に結び付けて論じている。
今後、景気サイクルが終盤を迎えるにつれ、企業不正の発覚が増えていくだろうという。

「強気相場が続くと、不信感が薄れ、真実としてはあまりにも都合よすぎることが信じられるようになる。
これが人間の本性だ。
これを悪者が利用する。
時間が経つにしたがって、特にシリコンバレーで、こうしたことが多く発覚することになるだろう。」

景気サイクルのこの時期、投資家は警戒心を高めるべきと説く。
すべての企業がそうではないとしながらも、Teslaやシリコンバレーにはえこひいき・特別扱いがなされているといい、不正の温床になりやすいと警告している。

「他の時代なら違法だったことを許すカルチャーがあるようだというJohn Carreyrou(ピュリッツァー賞ジャーナリスト)の意見に賛成だ。」


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