ジェレミー・グランサム:子供の目を見れますか?

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大手投資会社GMOの共同創業者Jeremy Grantham氏が、気候変動に対する危機感を露わにしている。
経済の完全な脱炭素化が必要と考えながらも、資本主義の欠陥がそれを許さないと嘆いている。


化石燃料が枯渇するか、地球が破壊されるか、あるいはその両方かだ。
それを避ける唯一の道は、経済の完全な脱炭素化だ。

グランサム氏があるコンファレンスで語ったとMarketWatchが伝えている。
以前から再生可能エネルギーへ積極的な投資を行ってきた同氏の危機感は強い。
温暖化がもたらす災害は洪水・干ばつ・山火事・豪雨・嵐だけではない。
他にも人間社会にさまざまな影響を及ぼしている。
例えば農業だ。
気候変動は農業の収量を悪化させかねない。
ただでさえ食料不足の懸念がある中、気候変動は条件をさらに不利にする。

グランサム氏は、地球全体・人類全体に危険をもたらす問題でありながら、「資本主義や主流経済学」がこうした問題に対処できないと話す。

「企業が利益の最大化に努める限り、この問題に対処するために利益を諦めることはできない。
・・・割引率という暴君がいるために、資本主義には超長期的な問題が存在する。」


それでも人類は何とか資本主義の枠組みの中で気候変動の問題に対処しようとしてきた。
しかし、それもごく一部の愚かな国家・愚かな指導者によって反故にされてしまう。
石炭屋が金で政治を買い、不動産屋が尊い国際協定を無力化する。

人類は大切な時間を無駄にしているとグランサム氏は嘆く。

「私たちはすでに40-50年も無駄にしており、私たちが脱炭素化するまでに、さらに2度も平均気温は上昇するだろう。
大きなダメージを受けるだろう。
氷冠は数世紀も解け、海面はさらにいくらか、おそらく数フィート上昇する。」

もちろん環境技術が進めば、環境への負荷は軽減されていく。
しかし、それでも当面の間、温暖化を食い止めることはできない。

淡々と述べられるこうした悲観的見通しは、単なるポジション・トークだろうか。
本当のところはわからないが、その根性の座り方はたいへんなものだ。
グランサム氏の純資産の実に98%は、2つの財団を通して気候変動対策に資する投資に向けられているという。
仮にポジション・トークだとしても、98%投資しているなら立派なものだ。

私たちは孫だけでなく人類を守るためのレースを戦っている。
あなたも参戦すれば、少なくともあなたも子供の目を見ることができるはずだ。


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