ビル・グロス:投資には忍耐が必要だ

債券王ビル・グロス氏が、先月29日の大幅ロスから立ち直りつつある。
自身の運用ファンドからの大量流出を招いた大幅ロスだったが、グロス氏はその戦略について微塵の疑いも抱いていない様子だ。


投資には忍耐が必要だ。
私は35-40年この世界にいるが、忍耐を奨めたい。
このトレードはうまくいく。

グロス氏がCNBCで自身の投資戦略への自信を示した。
先月29日の大幅ロスを招いたのは「米独金利スプレッド2%は歴史的にみて高い」として組んだ米国債ロングと独国債ショートのポジションだった。
極めて素朴な戦略だが、独国債利回りの低さは米独比較から見ても、金利・インフレ格差から見ても確かに永遠には持続しそうにない。


米独の10年債利回り
米独の10年債利回り

それでも、先月のイタリア不安は強力だった。
ユーロ圏で起こった不安は独国債への退避を招き、低い独国債利回りはさらに低下した。
グロス氏のファンドは債券ファンドでありながら1日にして3%弱下げ、これを不安視した投資家に資金引き揚げの動きが広まった。
4月末に21億ドルあった同ファンドは、5月中で3億ドルの流出を被っている。

「悪い運用成績はあの1日で決まってしまった。
過去数週間ではファンドは2.5%上昇している。」

イタリア不安から市場が立ち直るにつれ、グロス氏のファンドも挽回してきているが、まだ完全ではない。
それでもグロス氏の自信は揺るがない。
ポジションのボラティリティが上昇したのを認めながらも、次第に米独スプレッドが縮小していくと予想している。
グロス氏はこのロング/ショート・ポジションを「世紀のトレードとは言わないが、今年一番のトレード」と話している。


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