ジム・ロジャーズ:仮想通貨と人工知能

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ジム・ロジャーズ氏が、テクノロジー関連の投資について語っている。
仮想通貨・人工知能・インターネットについて否定的ではないものの、慎重な言い回しに終始した。


「たくさんの人が破産してインドの銀行の中には破綻したところもある。
アルゼンチンも破綻したから、もう始まっているのかもしれない。
私が知る限りのことから言えば(危機は)来年ぐらいに起こるだろう。
でも、自分のマーケット・タイミングは世界最悪だからね。」

ロジャーズ氏が従来からの人生最悪の危機到来説をIG Groupに語った。
同氏は以前から、危機とはあまり目立たないところから静かに始まると話してきた。
リーマン危機がアイスランドなどから表面化し始めたと語ってきた。
前回のアイスランドが今回のアルゼンチンかもしれないと匂わせているのだ。

仮に本当に危機に発展すれば、今回は歯止めが見いだしにくくなりかねない。

「2008-09年、中国はもしもの時のためにたくさんのお金を貯めていた。
それ以降、雨が降り始めると貯蓄を使い始めた。
今では中国でさえ莫大な債務を積み上げており、次(の危機)は恐ろしいことになる。」


世界金融危機後に世界経済を支えた主役が中国であったのは間違いない。
しかし、それも過去のもの。
次の先進国+中国の景気後退が本当に深いものだった場合、景気下支えをしてくれそうな候補は今のところ見当たらない。

ロジャーズ氏は興味ある投資対象として、従前どおり逆張りの観点から、中国、日本、ロシア、北朝鮮、農業などを挙げた。
さらに、仮想通貨と人口知能についても言及している。

「仮想通貨をやっている人たちは自分たちが政府より賢いと思っている。
確かに彼らは政府より賢い。
でも、政府は銃を持っているんだ。
政府が仮想通貨の何かを違法と考えれば、政府に従わざるえをえなくなる。」

ロジャーズ氏は他のメインストリームの投資家に比べれば仮想通貨に対して寛容な投資家だろう。
しかし、そのロジャーズ氏にしても、仮想通貨について語られている物語がやや楽観的であることを気にしている。
金本位制を廃止した1930年代の英国が、BOE発行券以外の使用に大逆罪を適用した話を持ち出している。

最近、AI関連のスタート・アップ企業に投資した件について興味のほどを尋ねられると、こちらも慎重な言い回しだ。
テクノロジーが社会を変えることを確信しながらも、投資の成否は別物とあくまで冷静だ。

間違いなくこれは金融も変える。
私の投資対象が正解かどうかにかかわらずね。
それは誰もわからない。


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