ブラックロック

 

ブラックロック:ドルと金の見通し

資産運用の世界最大手BlackRockのRuss Koesterich氏が、米ドル・金についての見通しを書いている。
短期的にドル高が予想され金が苦戦するとしながら、金を保有し続けろと説いている。


「2017年は(金など)ヘッジのための投資が上昇するサプライズがあった。
・・・しかし、2018年は対照的に、米国株が低リターン・高ボラティリティであるだけでなく、ヘッジの信頼性まで落ちてしまった。」

Koesterich氏が自社ブログで、難しい投資環境を滲ませた。
では、リスク・ヘッジとしての信頼性が低下している金について、どのような展望を持つべきなのか。
昨年11月には米財政刺激策と米ドル相場がカギになると言っていたKoesterich氏だが、今後はもっぱらドル相場が効いてくると書いている。
ドル建て金価格とドル相場に逆相関があるのは有名な話だ。


財政と経常収支の双子の赤字は長期的にはドル安を示唆するが、短期的なファンダメンタルズはドル高要因だろう。

Koesterich氏は2つの要因を挙げる:

  • 米経済成長が和らいだとは言え、欧州経済はそれより速く減速している。
  • イタリアなど欧州政治の不確実性が高まっている。

いわば消去法によって米ドルが選ばれる可能性が高いということだ。

「ドルは少なくとも一時的にはかつての安全通貨としての役割を取り戻すだろう。
他の条件が同じなら、ドル高は金にとって逆風だ。」

Koesterich氏は、ドル高によりドル建て金価格に下げ圧力が加わると予想している。
それでも11月の推奨を継続している:

金を投げてはいけない。
しかし、いつもよりは減らしておけ。

Koesterich氏は、金のヘッジ手段としての信頼性が低下していると考えているし、金相場に逆風が吹いているとも言っている。
にもかかわらず、推奨は横ばいだ。
この背景には、投資分散を徹底すべきと考える理由があるのだろう。


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