佐々木融氏:世界景気拡大でドル円はレンジ相場に

JP Morganの佐々木融氏が今後の世界経済・為替相場を説明している。
世界経済は再加速が予想されているが、ドル円予想については丁寧に考える必要があるようだ。


「第2四半期の米実質国内総生産(GDP)成長率予測を・・・引き上げた。
・・・世界全体の第2四半期の実質成長率予想も・・・上方修正した。
・・・日本、ユーロ圏、英国などの主要国経済も第2四半期に再加速すると予想している。
・・・新興諸国の経済指標もポジティブサプライズが増えてきており、結果的に世界全体の経済指標もポジティブサプライズの方が多くなり始めている。」

佐々木氏がReutersへ寄せたコラムには文字通り景気のいい話が並ぶ。
まさに世界経済の同時拡大が再開するというものだ。
ジェイミー・ダイモンCEOをはじめとして会社として強気予想で統一されているようだ。
ダイモン氏は4月の時点で「まだ1年ほどいい時期が続く」と言っていた。
つい最近も「景気拡大はまだ2/3」と話している。
佐々木氏によれば、同社では今年のFRB利上げ予想を計4回に据え置いている。


こうした強気の景況感から出てくるのはリスク・オンの円安という連想だろう。
ただし、この予想には丁寧な検討が必要だ。
世界的な景況感の改善が円安要因となるのは佐々木氏も指摘している。

「市場参加者がリスクテークに積極的になり始めれば、円の軟調地合いが続く可能性が高まる。 」

しかし、検討の対象がドル円相場となると話はもう少し複雑になる。

米国経済だけが強く、FRBの利上げ期待だけが強い場合にはドルが買われる場合もあるが、世界経済が全体として強く、広範に中銀の利上げが予想されるような状況では、ドルも円と同様、資本調達通貨としての役割が大きくなり下落する。

佐々木氏のドル円予想は円安・ドル安であるようだ。
結果、ドル円はレンジ相場となり、上値111円程度、年末106円が予想されている。


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