ジム・ロジャーズ:分散したら大金持ちにはなれない

ジム・ロジャーズ氏が、分散投資の限界を主張している。
大きなリターンのためには集中投資が必要であるとし、そのために必要なプロセスを説いている。


みんなが分散投資するよう教えられているのは知っている。
しかし、分散投資とは、証券会社が訴えられないようにするための方策にすぎない。
もしも金持ちになりたいなら集中投資しなければいけない。

ロジャーズ氏がStansberry Churchouseに対して話した。
分散投資とは、投資先を分散することで投資リスクの一部を相殺する営みだ。
リターンは平均化され、投資リスク(σリスク)はリターンに対してやや低減される。

ロジャーズ氏は投資の世界の合言葉「すべての卵を同じバスケットに入れるな」を引いて、集中投資を奨める。

卵はみんな同じバスケットにいれなきゃだめだ。
・・・正しくやれば、大金持ちになれる。

ファンダメンタルズ分析に重きをおく投資家には分散投資に否定的な人も少なくない。
オマハの賢人ウォーレン・バフェット氏も、プロの投資家が分散投資を行うことには否定的だ。
(ただし、銘柄選びに時間をさけない個人投資家には指数連動型投資信託等、すでに分散されている金融商品を奨めている。)
投資先を自ら選びたい投資家からすれば、分散投資は奇妙なやり方に見えてしまう。
自らとびきりの投資先を選べるのに、なぜ分散のために月並みな銘柄・資産クラスにまで投資しなければならないのか。
分散投資は自分の勝ちを薄めてしまうものでしかない。


「正しいバスケットを選ばないといけない。
そのため、とても慎重にバスケットを見定めないといけない。」

分散投資は勝ちも負けも薄める効果がある。
だから、アンチ分散投資を選ぶならば、負けではなく勝ちの銘柄を選べることが前提になる。
ロジャーズ氏は、そこに多くの能力・努力が必要になるといい、容易なことではないという。

「そこを正しくやらないと、すべてを失うことになる。
もしも正しくやれれば、とても金持ちになれる。」

ロジャーズ氏もバフェット氏も集中投資を好む投資家だ。
その2人の軌跡は微妙に異なっている。
ロジャーズ氏は爆発的なリターンをたたき出した時期がある一方で、破産の憂き目も経験している。
バフェット氏も初期に苦しい時期はあったが、はるかに堅実な資産価値の成長を実現している。
この差を生んだ大きな要因は、ロジャーズ氏が借金(レバレッジ)を好みバフェット氏が嫌うところにある。

分散か、集中か。
借金か、現金か。
投資家がまず下さなければならない重要な選択である。


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