【短信】ロバート・シラー:住宅市場は力強い

資産価格の実証的研究で2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が、金利と住宅価格の関係を解説している。
米国株市場とは異なり、米住宅市場にはまだ強い上昇モメンタムがあるという。


「不動産市場は株式市場とはまったく違うんだ。
まだ大きなモメンタムが見られる。
株式のモメンタムは消えそうなほどかすかだ。」

シラー教授はCNBCで、米不動産市場、とりわけ住宅市場の力強さを強調した。
米金利上昇で心配されているのは株価だけではない。
金利はすべてのリスク資産の価格に影響を及ぼしうる。
住宅ローン金利の上昇が住宅価格下落を引き起こすかと尋ねられ、教授は答えている。

いくらかロジックがあるし、部分的には正しい。
しかし、過去の住宅価格を住宅ローン金利で説明することはできないと考えている。
できると思うかもしれないが、さほど強い関係ではない。

ケース・シラー住宅価格指数(青)と米30年住宅ローン金利(赤)
ケース・シラー住宅価格指数(青)と米30年住宅ローン金利(赤)

実際、近年の住宅価格の推移を見ても、住宅ローン金利と住宅価格の間の関係は強くない。
金利には何度か上げのタイミングが見られるが、価格の方は2012年以降着実に上昇している。

ケース・シラー住宅価格指数によれば、住宅価格は金融危機前の高値を超えている。
名目ベースで超えたが、実質ベースではまだかなり下にある。
まだ大きなモメンタムが見られる。

シラー教授は、住宅価格上昇がまだ数年続く可能性があると示唆している。
教授によれば、転換点とはこの程度の金利上昇で引き起こされるものではないという。
人々はすでに「金融危機時の金利まで上昇するだろうと予想しており」、これまでの上昇ぐらいはほぼ織り込み済みだからだ。

「今はまだ転換点というほどの強烈なニュースはない。」


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