ダリオ『Principles』アニメ 7/8 徹底的に開かれた心

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Bridgewater AssociatesのRay Dalio氏が8日公開した『Principles』アニメ版のハイライトを紹介する。
今回は全8回の第7回「徹底的に開かれた心」


世界に明かりが灯った。

ダリオ氏は、すばらしいチームを作り、一緒に仕事に取り組んだ時のことをこう回想した。
それは白黒に見えていた風景に突如として鮮明な色彩が施されたような感覚だったという。

ダリオ氏の人生の目標はあくまで高かった。
それは1982年の大失敗でも変わらなかった。
もう2度と大失敗はしたくない。
しかし、ケタ外れの成功を求めようとすれば、ケタ外れのリスクをとることになりかねない。

「私は、極度のダウンサイドをとることなく極度のアップサイドをとれるようなアプローチを必要としていた。
それを見いだした時、それが私の聖杯となった。」

ダリオ氏はブリッジウォーターをワンマンの個人商店からチーム・ワークを基本とする多様性のある組織へと生まれ変わらせたのだ。

「それを手に入れるために、私は、自分が正しいとわかる喜びのかわりに正しいことを知る喜びを受け入れる必要があった。」

かつてのブリッジウォーターはダリオ氏が1人で意思決定をする組織だった。
1982年の失敗の一因は、自分1人の判断に過度に依存したところにあった。
これを改めなければいけない。

「1人でやる必要なんてない。
自分の不得意分野が得意な人、考えられないことを考えられる人の助けを借りればいい。」


優秀・有能であればあるほど自分でやれる仕事は多く、その質は高い。
そうした人が会社を作ると、とかくワンマン会社になりがちだ。
それを避けるには、本人が傾聴したいと思うほどの人材を集めればいい。

「これを実現するために、私は私と意見の異なる、最も思慮深い人たちを探した。
彼らの結論にはこだわらなかった。
ただ、彼らの目を通して物事を見たかったのだ。
そして、彼らに私の目を通して物事を見てほしかった。
そうすれば、真実を見いだすために詳細な議論ができる。
言い換えれば、彼らに求めたのは思慮深い不一致だった。」

優秀な人材が集まればそれでいいというわけでもない。
みんなが言いたいことを言いっぱなしでは組織の体をなさない。
そこでダリオ氏は2つのアプローチを採用する:

  • 徹底的に開かれた心: 徹底的に誠実で、徹底的に隠し事をせず、他の人の見方を素直に受け入れる。
  • 考えを信頼性で重みづけ: いいアイデア・悪いアイデアを信頼性に応じて重みづけする。

この2つによって、ダリオ氏が最善の意思決定を下す確率は向上し、さらなる高みへ、さらなる大きなチャレンジへ進むことができたのだという。

「互いに徹底的に誠実に、徹底的に隠し事のない関係になれる卓越した人たちと使命を共有できることよりすばらしいことはない。
このアプローチによって、私はユニークなアイデア能力主義、ユニークな運営方法、ユニークな成功を収める会社を作り出すことができた。」

レイ・ダリオ『Principles』アニメ版 全8回のポイント
1) 冒険へのいざない  2) 現実を受け入れ対処せよ  3) 5段階プロセス  4) 奈落の底  5) すべては機械  6) ふたつの大きな壁  7) 徹底的に開かれた心  8) もがけ

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