ジャック・ボーグル

 

ジャック・ボーグルの投資ポートフォリオ

執筆:

Vanguard Groupの創始者Jack Bogle氏が、インデックス・ファンドや自身のポートフォリオについて話している。
インデックス・ファンドの父だけに、自身の保有資産の多くもインデックス・ファンドになっている。


伝統的なインデックス・ファンド(すべての売買の約5%)とETF(年間800%の回転率)を区別せず議論すべきではない。
インデックス・ファンドの世界で動きがあるのは事実上100%がETFだ。

インデックス・ファンドへの批判に対してボーグル氏がBarron’sで反論した。
ボーグル氏が生んだインデックス投資は、低コストで一般投資家にも効率的な投資の機会を与えていると評価が高い。
一方で、アクティブ投資から資金を奪い去るその勢いについては、弊害も指摘されている:

  • 資源の最適配分: インデックス投資が増えすぎると、ファンダメンタルズにかかわらず、インデックスにおける構成比率に従って投資資金が配分されてしまう。
  • 指数やファンドの乱立と集中: 「わずか3,485銘柄に対して5,000以上の指数が存在」するが、ほとんどの資金はS&P 500に流入する。
  • アクティブ投資の死滅: インデックス投資がアクティブ投資を駆逐すれば、市場の価格発見機能が失われる。

ボーグル氏は、ファンドの構成銘柄の価値と別個に価格がつくETFについては脅威になりうると語っている。
しかし、それをもってインデックス・ファンド全体を悪者とするのは行き過ぎだという。
インデックス・ファンドがアクティブ・ファンドを駆逐するのはまだまだ先と笑いとばす。
一方で、ETFの将来についてはやや厳しい見方をしている。


「金融ギャングが参入してきて、ニッチを探そうとしている。
それが人生を通して持続性のあるいいアイデアとは信じられない。」

ボーグル氏は、乱立したETFの多くが廃業するだろうと予想する。
インデックス・ファンドが個々の企業の経営者の規律と緩めるとの指摘に対しても、ファンドが他の株主の努力へのただ乗りにならないようすべきと語る。

「ウォール街では経営陣が気に入らなければ株を売ればいい。
インデックス・ファンドにはそれができないから、違うやり方をとらなければいけない:
もしも経営陣が気に入らなければ、直せばいい。」

必要に応じて適切に対話・議決権行使を行う必要性を説いた。

ボーグル氏は自身のポートフォリオについても明かしている。
2つの口座にわかれており、大きいのがIRA(退職口座)だ。
税制優遇があることもあり、株式:債券は60:40という。

「株式のほとんどがVTSMX(株式市場全体の投資リターン指標に連動)のようなインデックス・ファンドだ。
VWELX(リスク抑えめの分散投資)とPrimeCapファンド(大・中型株)もかなり持っている。
私は企業の取締役だったので、大きく化けたストック・オプションもある。
かなり値上がりしていることもあり、古き良き日の思い出にとってある。」

有税の個人口座の方は株式と債券の比率が逆転し40:60だ。

「息子のファンドBOGIX(グロース)を保有している。
特に気に入っているのがVTGIX(新興国株)だ。」


 - 投資 ,