グッゲンハイム:米不況入りは2020年初め頃

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Guggenheim Partnersが、フィクスト・インカム市場の前途多難を予想している。
今後も金利上昇が市場を揺さぶり続け、2020年初め頃の米不況入りが予想されるという。


「金利上昇が市場の動揺の核心だ。
第1四半期、資金調達コストは上昇し、そのペースはFRBが予想したより速かった。
LIBORがFF金利より速く上昇したことは、皆が予期したより金融政策が引き締まっていることを意味する。」

グッゲンハイムのScott Minerd氏が第2四半期フィクスト・インカム見通しで書いている。
市場の金利がFF金利より速く上昇した理由は主に2つだ:

  • トランプ政権と共和党の財政政策により米国債が増発されクラウディング・アウトが起こった。
  • FRBのバランスシート正常化により、市場へのマネー供給が減った。

マイナード氏はこの金利上昇を諸刃の剣と評する。

  • 金利上昇は経済が良好な現れであり、投資家が保有するLIBORベースの投資も利回りが改善した。
  • 借り手の資本コストは上昇し、スプレッドが拡大したセクターもある。

後者がある限り、金利上昇が続けばいつかマイナス面が勝ってしまう。

金利はもう1つ重要なメッセージを告げている。
経験的に不況の前に見られるイールド・カーブのベア・フラット化だ。


「市場全体に利回りが上昇しており、米国債のイールド・カーブはベア・フラット化を続けている。
第1四半期の終わり、10年-2年スプレッドは47 bpと、1年前から113 bpも縮小した。」

では、不況はいつやって来るのか。
グッゲンハイムのマクロ調査チームは金融・財政政策の「衝突」を指摘する。

  • 大統領と議会共和党: すでに完全雇用にあるにも関わらず、財源不足の大規模な財政刺激策を講じた。
  • FRB: ソフト・ランディングのために金融引き締めを行わざるをえない。

同チームでは、歴史を振り返る限り、ソフト・ランディングの分は悪いという。

不況は2020年初め頃、財政刺激策の効果が消え、金融政策が引き締まり、経済が伸びきっている頃に始まるとの予想を継続する。
・・・
(過去の)チャートを見る限り、不況は完全雇用に達してから約2-3年後に起こる。

(参考: 【書評】チャートで見る株式市場

不況に向けて、流動性を手厚くするようマイナード氏は奨めている。

  • 信用収縮期に市場流動性の急減が懸念される。
  • 下落後の投資チャンスのため手許資金を厚くしたい。

対象がフィクスト・インカムとあって、守り一辺倒のレポートになっている。
グッゲンハイムはすっかりディフェンスのモードに入ったようだ。

古い言葉を言い換えるなら、幸運は用意されたポートフォリオのみに宿る、だ。
市場が騒々しくなりつつある中、それが私たちの目標だ。


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