ジム・ロジャーズ:世界一ワクワクさせる国に

ジム・ロジャーズ氏が世界の覇権と朝鮮半島の統一について語っている。
欧米の凋落は避けられず、今世紀は中国とアジアの時代になると考えているのだ。


「今ベトナムに来ていて、今晩シェークスピアを観る予定なんだ。」

韓国国営KBSに短期・中期の予定を尋ねられ、ロジャーズ氏は笑いながらいたずらっぽくこう語った。
ベトナムを入れてくるところが、冒険投資家らしい国際感覚だ。
ロジャーズ氏は2007年、家族とともにシンガポールへ移住した。

正しい時に正しいところにいなければだめだ。

移住の1つの理由は、子どもたちがマンダリンを話せるようになることだった。

このインタビューで、ロジャーズ氏はジョージ・ソロス氏と立ち上げた伝説のヘッジ・ファンド、クォンタム・ファンドの成功要因を語っている。

「一因は、私たちが因習に盲従せず、人の言うことを聴かず、国際的な投資に努め、レバレッジ(つまり借金)を用いたことだ。
間違いなく他の人がほとんどやっていないことをやっていた。」

ほとんどの米投資家がニューヨーク市場の株にしか投資していなかった時代だ。
投資のフロンティアを貪欲に求め続けたからこそ成功したとの説明だ。

21世紀は中国とアジアの時代

今では自身の資産(それでも莫大だが)を運用するだけになったとは言え、冒険投資家の投資フロンティアを探す冒険は続いている。


19世紀は英国の世紀、20世紀は米国の世紀だった。
21世紀は、私たちが望むと望まざるとにかかわらず、中国とアジアの時代になる。

西洋から東洋への主役交代。
ロジャーズ氏の確信には大きな理由がある。
それは欧米諸国の債務拡大だ。
その目玉は、歴史上最大の債務国であり、今も債務を拡大し続ける、20世紀の主役だった米国。

「こうしたことを言いたくはないが、歴史を通してこうした状況になった国は、危機または半危機、そして凋落に向かう。
言いたくはないが、歴史は歴史だ。」

米国に危機・凋落が訪れる

ロジャーズ氏は、米国が例外であることを願っているという。
米国が変化し、危機・凋落を回避できることを願っているという。
しかし、その実現を「疑っている」とも吐露した。
だからこそ、ロジャーズ氏は今、人生最悪の危機がやってくると言い続けているのだ。

「どれだけ書物で歴史を紐解いても、どれだけ過去にさかのぼっても、常にいつも同じだ。
違う名前、違う人々とともに現れるかもしれないが、同種の感情、ヒステリー、パニック、恐怖はいつも同じだ。
大昔は鉄道、そしてドットコム、また別のものかもしれないが、物語はほとんど同じだ。」

(次ページ: 朝鮮半島への投資のしかた)


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